マイミクのロベルトさんの日記を拝読したら、このＣＤが聴きたくなった。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770〜1827)作曲
ヴァイオリン・ソナタ第５番「春」Ｏｐ．24
Ｖｎ：ナタン・ミルシテイン(1903 - 1992)
Ｐｆ：ルドルフ・フィルクスニー(1912〜1994)
偶々、本屋に置かれていた本盤を確か４年前に買った。当該の本屋は閉店している。
誰が弾いているかは探求せずに買った。1958年12月の収録である、と記されている。
私にとって印象深い盤。本曲は好きなので何回も生演奏を聴いているが通しの盤は本盤
が手持ちでは最古参なのである。
私は、お二人とも生演奏を聴く機会はなかった。Nathan Milsteinさんはヴァイオリン
の貴公子と言われた方であったとか。ウクライナのオデッサ生まれ、とプロフィール
紹介にあった。本盤の印象は流麗で凸凹が少なくベートーヴェンと言うより
ミルシテインのスプリングソナタというのが率直な所感。
ピアニストのルドルフ・フィルクスニーさんはチェコの方で丁寧な演奏が印象的。
今年はベートーヴェン生誕250年で様々な演奏会が予定されていたが次々にキャンセル。
愛称名の通り春の温かさを持っている。それはベートーヴェン自身の私生活の反映
であると私は考えるが、全面的に明るい訳ではない。
同じ盤に何と
カミーユ・サン=サーンス(1835〜1921)作曲
序奏とロンド・カプチオーソ イ短調Ｏｐ．24
指揮：ワルター・ジュスキント
Ｖｎ：ナタン・ミルシテイン(1903 - 1992)
管弦楽：コンサート・アーツ管弦楽団
同じヴァイオリン奏者がソリストの録音。
本曲はヴァイオリンとピアノでの演奏が専らで、本版の生演奏は聴く機会がなかった。
しかし元々ヴァイオリン協奏曲として構想された作品であるから原形は、こちら。
オーボエやフルートの音色が聞こえてくる。サン=サーンスがサラサーテの為に作曲
したので随所に超絶技巧がソリストに求められる。
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