あまりに気が重い話が続いたので音を楽しむ話を書きます。
明後日の夜、大フィルの定期演奏会へ行く予定です。
http://mixi.jp/view_schedule_entry.pl?id=91c8775ae8fe85057412ea9f261a4a20&owner_id=232213
指揮者は昨年11月のベートーヴェンの森 前夜祭を指揮された秋山和慶さん。
神戸市室内管弦楽団は今回のベートーヴェンの森が初めてであったそうですが、大フィルは
1967年７月の第60回定期演奏会以来59回目の定期演奏会登場となります。これは創立名誉
指揮者である朝比奈隆さんに次ぐ登場回数です。
一方ソリストは先月、西宮で催されたシューベルトの宴の仲良し五人組の一人、辻彩奈さん。
エルンストのシューベルト「魔王」の主題による大奇想曲をコンサート冒頭に聴いたのですが、
素晴らしい演奏に、たくさん拍手してしまいました。
しかしながら演奏予定のプロコフィエフ、私は同属嫌悪で自ら進んで聴いて来なかった作曲家
です。それではあまりなので今夜は
セルゲイ・プロコフィエフ(1891〜1953)作曲
ヴァイオリン協奏曲 第２番ト短調Ｏｐ．63
指揮：トーマス・ザンデルリンク
Ｖｎ：神尾真由子
管弦楽：ハレ管弦楽団
久しぶりに本盤。本盤は神尾さんのＣＤである。購入目的としては一緒に収録されている
チャイコフスキーの
ヴァイオリン協奏曲が目当てで、曲は違うがチャイコフスキーの生演奏を聴いた事と何せ
チャイコフスキー・コンクールの覇者である事。従って、プロコフィエフ目的ではなかった。
マイミクの皆様の間では愛好されている。チャイコフスキーと違い冒頭からヴァイオリンソロ。
暗い。 プロコフィエフは、へそ曲がりなので綺麗な和音にせずソ♭シレ♭ミドレ。取っつきが
悪い。これが本曲の動機で繰り返し出て来る。コントラバスがこれを奏すると地から音が響く
ような感。唐突に小太鼓が現れる。ト短調は♭２つの短調だが、第２楽章ここで変ホ長調
Es-durに転ずる。下属調の平行調に転ずる方法は、どこぞの作曲家がよくやった方法である。
実は神尾さんのチャイコフスキーの生演奏を聴いた事がある、と書いたが、
なつかしい土地の思い出Op.42のメロディという小品で、この曲もEs-durである。
行進曲調。因みに辻さんは第２楽章が見せ場と書かれていた。終楽章は
カスタネットまで登場して完全に乗せられて終わる。好きではない、と言っている作曲家の
作品まで乗せてしまうなんて。
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