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2020年04月22日09:44

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天気だけは良いmixi日記19

チョイと前まで、ウチには「アイスクリーム製造機」があった。

アイス、と呼ばれるアイスクリーム。
本来「アイス」とは単に氷のことを指し、アイスクリームを「アイス」と略すのは解せぬ。
私の幼少期はアイスクリームのことを「ケーキ」と呼ぶひともゐた。
ケーキはケーキだらうが、とは思ったが、まぁなんかあったのだらう。

で、アイスクリーム製造機だ。

アイスクリーム自体は、ぢつは割と簡単に作れる。
乳脂肪のある液体に砂糖を混ぜ、氷点下でかき混ぜれば良いのだ。
だがこのかき混ぜる、と云ふ作業がミソで、そは延々と、ホンマに延々とかき混ぜ続けねばならぬ。4人分くらいのアイス(略す)が凝固し始めるのが、だいたい約15分。

この15分を代行してくれるのが、この製造機なのであった。

原理は簡単で、フリーザーに入れて冷やした専用の容器に、乳脂肪性飲料(生クリーム、植物性クリーム、牛乳でも可)と適量の砂糖を入れ、スウィッチをONすればごんごんと機会がかき混ぜてくれる。そのうち凝固が始まり、さらに混ぜると、まぁこれがホンマに美味いアイスが出来上がるのだ。

出来上がりはいわゆる「ヂェラート」の状態で、ふわふわでや〜らかい。
冷凍庫で保存すれば、いわゆる「アイス」の状態になり、匙で掬って喰ふ。

色んなものを入れてみた。
コーヒー、チョコ、抹茶・・・。
市販のものより美味い。
ある日「おぉ!酒入りのを作ろう」と思ひ、ブランデーをタップリ入れ、ワクワクしながらONにした。したら延々ごんごん回り続けるだけで、いっかな凝固が始まらぬ。

「氷点」といふものがあるのを知ったのはその時だ。

アルコール類は氷点下をだいぶ下がらねば凍らぬ。
かくして、いつまでも回り続ける製造機を眺め、はてどうしたものか、を考へたのであった。


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