朝晩涼しくmixi日記28

姫路駅を減速せず通過する新幹線のスピードの迫力に、無邪気にはしゃぐ外国人観光客の様子が動画サイトにアップされ、話題になった。

come on〜！！
whao!
amazing！
unbelievable！

と連呼しながら恋人に抱きつく様はたいへん微笑ましい。

私も、神戸の駅だったかで居合わせた外国人家族の婦人に、停止線ぴったりに乗降口が停まる様を見て、私に力強くサムズアップされたことがある。

夢の超特急　新幹線。

今や東京〜広島間を、わずか４時間弱で行き来できる、超移動機関だ。

これほどの速度と、確実性と、安全性を保ち、誕生以来目立った事故が一度もない、といふは奇跡でもあるし、これの維持運営に命を賭けてゐる職員一同の尽力には頭が下がる。
見事としか云ひようがない。

逆に、これだけのスピードで地上を疾走するものが、万一事故を起こしたら、その被害の甚大さは航空機事故の比ではないだらう。
私も仕事でよく利用するが、どうか、このままの安全性と確実性の記録を伸ばしてほしい。

日本の近代化、経済成長のアイコンでもある、この夢の超特急の行く末に、航空機事故を上回る大カタストロフが待ち受ける、といふのでは、あまりにも悲しい。
政治やスポーツを後回しにしてでも、日本の威信にかけて、どうかこの世界一快適で安全な移動機関を維持してほしいと切に願う。


昔はこれに「食堂車」があったのだよ。
ラーメン一杯￥300とかの時代に、￥1000以内で注文できるメニューがないほど高価で贅沢なものだったと記憶してゐるが、そはまさに「発展」を象徴する優雅な光景であった。

ビュッフェ（売店）も姿を消し、聞くところによると、近々車内販売も廃止されるといふ。

我らはこんなに遠いところまで来てしまった。