小生は、春節の元旦、つまり今年は1月25日に上海から日本に戻ってきて、まだ上海に戻れず日本に居る。25日の上海は、政府からの自粛要請のようなものはなかったものの、今の東京よりも緊張感があって、人が集まるような施設は基本封鎖されていたこともあって、人影はほとんど消え、道路も混むことはなく、極めてスムーズに浦東空港に着くことができた。
当初、武漢肺炎に対する上海の反応は、どこも同じと思うが淡白で、「遠い国のお話」という感じだった。ただその潮目が変わったのは23日、武漢が封鎖されてからで、そこから外出する人は減り、マスクを着用する人が増えていった。
その武漢封鎖の2日後に小生は上海を発つのだが、その僅かな時間の間でもあっという間に人は減り、施設は閉まっていった。でも人の往来が制限されていたわけではなく、春節休みを故郷に戻るため上海を離れる人は、それなりにスムーズに帰れたことと思う。
そして小生が日本に戻ってからは、あっという間に保菌者の数が増えていったのだが、実は都市封鎖をしていたのは武漢をはじめとする湖北省だけでは無かった。中国全土の、規模の大小を問わずいろんな都市で、独自に封鎖をしていた。これは中国にソースを持たない小日本では知らない人も多かったのではないか。
その封鎖というのも結構ラジカルなものが多く、一部報道にもあったから、ネットでその様子を見た人も居たかもしれないが、その理由は、おそらく中央から湖北以外の地方政府に対し、感染の拡大を断固として防ぐよう、強い指示があったが故ではなかろうか。
だから実際は、湖北や大都市だけでなく、中国全土で都市封鎖が行われていたようなものだったから、25日の上海の様子を垣間見た小生にとっては、病毒の封じ込めも時間の問題だろうというのが直観だったのだ。
ところが中国における被害者の数は増えるばかりで、それは当時どうしても理解できなかった。人と人との接触をできる限り制限しているにも拘らず、なぜこれほどまでに被害者が大きく増えるのか。少なくとも減る傾向にあるはずではないのか、と。
その後、発病まで10数日を要することから、封鎖から病人としてカウントされるまで、相応のタイムラグがあったことが一つの理由だったが、でも封鎖から2週間が過ぎてもまだ患者数が減らない。これは空気感染ではなく、おそらくウイルスが手を経て口に入る「経口感染」が大きな理由ではないのかと推測することができた。
なので、マスクも重要だが、もっと重要なのは外でむやみにモノに触らないことと、できるだけ手を洗うことが重要だと、小生は今でも思っている。
そういった自分の経験や現地からの情報を総合して考えてみると、おそらく日本で被害者が少ない原因として考えられるのは、以下の要因ではないか。
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マスクに予防効果は低いが、保菌者が他に染さない為の効果はあるという。一方で、小日本には神経質なほどマスクが大好きな人が多い。つまり、マスクをしていることでウイルスを口にする前に手を洗うことで難を逃れたり、保菌者となっても他人に染さないケースが多いのではないか。
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実際に清潔なのかは別にして、そもそも日本ほど清潔好きな国民はない。日本人が外国に行ってハラを壊すというのはよくある話だが、ジンガイが日本に来て腹を壊すという話は、あってもマイナーなケースだろう。どうでもいいような日用品も抗菌だの殺菌だのという付加価値がついてるし、外食がO157だのノロウイルスだの対策が充実してるだけでなく、外国でいえばプロユースな消毒薬だって普通に買えるからね、日本では。
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現代日本は、他人との接触を嫌う文化だからね。商談成立って時でも握手はしないし、ましてハグだのキスもしない。その割に生挿入やお掃除フェラは大好きだけど、まあともかく欧米であれだけ病気が流行っているのは、マスクの付着用もそうだが、人との接触や距離が重要なのだと思う。中国の場合は、そもそも不潔だというのが第一だが、距離感でいえばやはり食事がリスク高いだろうね。会社や工場では食堂があるのが当たり前だし、皆で同じ料理をつついたり、そもそも唾を飛ばして大声で話す人たちだからね。
BCGの効果はまだわからないけど、まぁ特にこの3つは自分でもできることとして、非常に重要な要素だと思う。特に、肺炎だというと普通の風邪のパワーアップ版だと思い、マスクをしていればイイと考える人が多いと思うが、要は保菌者の口から出た病毒がいろんな箇所に付着し、そこを触った健常者が汚染されるというケースに気を付けるべきだと思う。だから手を消毒し、洗い落とすような、「手の清潔」が最も効果的ではないかと思うが、どうだろう。
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