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2017年06月16日12:39

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世界からの飢餓を無くすために必要な食糧はどれくらいか？

最近、未来の食糧難の話題にのぼることがあるが、結局解決法方が漠然としていて、危機感だけ煽って具体的にどうすればいいのかが見えてこないことが少なくない。では世界中から飢餓をなくすためにどれくらいの食糧が必要でその食糧確保のためにどれだけの農地が必要なのかをピーマンをつかって算出してみた。

農林水産省の資料によると、ピーマンの10aあたりの収穫量が年間4370kg
1aは10m×10m。
1haは100aで100m×100m。
1km×1km=100ha=10000a。
計算上1k㎡で年間4370㌧の収穫がある
、ピーマンは可食部分が85%程度なので3714㌧は食べられるということになる。

ピーマンは100gあたり22キロカロリー。1kg=220キロカロリー
い
よって1k㎡の農地で採れるピーマンにより得られるカロリーは
817,080,000キロカロリーって事になる。

農家をはじめとする肉体労働者の一日あたりの消費カロリーが4000キロカロリー。最低限必要な消費カロリーは1200キロカロリー。現代人の平均は1800～2200キロカロリーということなので、2200キロカロリーを基準に考えると、1k㎡で1年間腹を満たせる人数は、

817,080,000÷(2200×365日)=約1017人

世界人口は現在約72億人
これ全てのカロリーを賄うためには

72億人÷1017人/k㎡=約708万k㎡

世界中の人類に必要なカロリーを確保するためには708万k㎡のピーマン畑が必要って事になる。
708万k㎡ということはトン数になおすと

708万k㎡×4370㌧=309億㌧

309億㌧も708万k㎡もなかなかイメージしにくいが、面積の方は、オーストラリアの面積が769万k㎡、インドが328万k㎡、グリーンランドが216万k㎡、日本だと37万k㎡。
このように書くとかなり膨大な広さであることがばく然とではあるがわかってもらえると思う。

これだけ広大な農地を確保するためにはどうすれば良いか、いくつか案を出してみた。

1.砂漠のピーマン畑化
数ある砂漠のうち最大の砂漠がサハラ砂漠。この面積がなんと920万k㎡。708万k㎡全てをピーマン畑にしてもさらにお釣りが来る。ちなみに植物の根っこが水を吸う力は紙おむつ吸水剤の水を閉じ込める力より強い(学研「まんがサイエンス」参照)。ようするに紙おむつは水が簡単に乾く砂漠で水を保つのに有効と言うこと。日本の紙おむつの年間使用枚数は赤ちゃん用老人用合わせて158億枚。中国で178億枚。世界展開してる紙おむつメーカー最大手のユニ・チャームの年間生産枚数が218億枚で、世界の紙おむつ市場のシェアが6～8%だから、世界規模だと年間で2～3000億枚分の使用済み紙おむつがある事になる。これで水と肥料の両方を一気に確保出来る。
使用済み紙おむつを丸めたものを20cm×15cmとして考えると1k㎡敷き詰めるためには3333万3333枚必要。これを708万k㎡だから236兆枚。
世界中の使用済み紙おむつを1000年分集めればサハラ砂漠の大半をピーマン畑に出来る！…なかなか壮大な話だ。でもまあ毎年使用済み紙おむつで世界人口の0.1％ずつ、実に720万人ずつ飢餓に苦しむ人が減ると考えれば大いに意味がある。

2.ひょっこりひょうたん島作戦
大型空母カールビンソンの甲板の面積が1.8ha。これをピーマン畑にしてしまう。708万k㎡確保するためには約4億隻の同規模の空母が必要。さあ！世界平和のために空母を作ろう！

3.小惑星開拓
宇宙に無数にある大小の小惑星。小惑星といっても大きいものは月の1/4ほどの大きさのものもある。この中には惑星内部に水を蓄えている物も少なくない。そういった小惑星を探して、その内部をくりぬいて畑にしてしまう。くりぬくだけだから余計な資材は必要ない。掘削機ひとつあれば広大な農地をゲット！水を分解すれば酸素もOK！ついでにエネルギーに利用できる水素ガスもついてくる！有害な宇宙線は小惑星の外殻が防いでくれる！重力は遠心力で作れる！しかも小惑星自体の重力は僅かなので、ロケットのような爆発的な推進力は必要なく、小惑星間の移動は蒸気機関レベルの動力でも充分可能！さあ！君も開拓者となって宇宙の大海原に飛び出そう

…閑話休題。
ただ問題は地球本土への輸送。流石にピーマンの上げ下ろしのためにロケット飛ばしてられないので、これには宇宙エレベーターの開発が待ったなしかも。

他にも、海底ピーマン畑計画や小学校の夏休みの宿題を朝顔のかわりにピーマンにするとか様々な案がある。

衣食足りて礼節を知る。
何よりも食えなきゃ死んでしまう。
もし、本気で世の中を平和にしたいと言う人がいるなら、デモや政府批判などで無駄にカロリーを消費するのではなく、カロリーを作り出す為にご尽力していただきたい。

【蛇足】

他の作物については、以下を参照のこと

玄米だと
玄米 559㌧/k㎡、3499キロカロリー/kg
なので1k㎡あたり2435人のカロリーを供給できる。72億人だと295万k㎡必要となる。

じゃがいもなら3860㌧/k㎡、可食部分90%、760キロカロリー/kgで考えると、計算上219万k㎡必要。

青木昆陽のサツマイモだと
2470㌧/k㎡、1319キロカロリー/kg
1k㎡で4057人の年間消費カロリーを供給
72億人分は177万k㎡

このように収穫量と1kgあたりのカロリーが分かれば世界中の人類の腹を満たすのに必要な農地が算出できる。

その他の作物は以下の通り、
・小麦 590㌧/k㎡、3370キロカロリー
・とうもろこし 928㌧/k㎡ ※可食部分約50% 920キロカロリー/kg
・トマト 5620㌧/k㎡ 189キロカロリー/kg
・キャベツ 4090㌧/k㎡ 229キロカロリー/kg
・ニンジン 3120㌧/k㎡ 440キロカロリー/kg
・ほうれん草 1220㌧/k㎡ 201キロカロリー/kg
・玉ねぎ 4360㌧/k㎡ 370キロカロリー/kg
・いちご 2890㌧/k㎡ 339キロカロリー/kg

応用編
さらに家畜用の飼料を栽培してそれによって食肉を得る方法もある。

青刈とうもろこし
収穫量5520㌧/k㎡
牧草
収穫量3540㌧/k㎡
ソルゴー
収穫量4790㌧/k㎡

食肉用家畜
鶏肉 1kgに対し飼料コストは4kg
豚肉 1kgに対し飼料コストは7kg
牛肉 1kgに対し飼料コストは11kg
鶏卵 1kgに対し飼料コストは3kg

鶏肉 2000キロカロリー/kg
豚肉 3860キロカロリー/kg
牛肉 2980キロカロリー/kg
鶏卵 1510キロカロリー/kg

乳牛
年間飼料コストは5800kg/頭
年間牛乳産出量は8000リットル/頭
牛乳 669キロカロリー/kg

■ネタだけ食べてシャリは残す──SNSで増殖中“食べ残し”写真の現状に迫る
(週刊女性PRIME - 06月16日 11:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=235&from=diary&id=4623411

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