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2020年01月23日23:12

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2020年 1月20日(月) ヴィエリチカ岩塩坑

今日は夜オストラーヴァに戻るので、どのようにしてこの1日を使うのか悩んだ。ヴィエリチカ岩塩坑も魅力的だが、クラクフの名所を全く見ないのもここまで来た価値が半減してしまう。ところが今日は月曜日。王宮内の見学ができない。しかも朝早くに目が覚めたのでヴィエリチカ岩塩坑に行くことにした。もし時間があれば市内も少し観光するつもりだ。
トラム70番でTeatr Słowackiego(Kraków Główny駅)に出てパヴィアPavia通りを北上、メルキュール クラクフの一つ先の角を左折したところがWieliczka Kampus行きバス304の停留所だ。08:34のバスに乗り運転手にヴィエリチカまでの料金を聞くと50min のチケットを買えと言われた。デビット・カードで支払ったが4.6zlであった。バスは何とぐるっと回ってJubilatを通りMost Dębnickiと言うホテルから見える橋を渡って真っすぐにヴィエリチカ通りそして途中から94号線を走る。94号線からそれるとWieliczka Kopalnia Soliはすぐだ。約40分で到着。バス停を降り少し戻ると大きな標識があった。そこを左に折れるとツーリスト・ルート、バスの進行方向に行くとマイナース・ルート。私は観光ルートにするのでその角を左に曲がり、坂を少し登ると右手がヴィエリチカ岩塩坑の入り口だった。非常に混むと言われていたが、窓口には誰も並んでいなかった。次の英語のツアーは10分後と言われ、93zlのregular ticket in foreign language Iを(84zlのシニアー割引があったのに気づかなかった。失敗!)購入する。なお外国語と言うのは英、仏、西、独、露、伊の6か国語で、残念ながら日本語はない。写真・ビデオ撮影料は無し。シーズン・オフだからだろうか? きれいなトイレがツアー出発点の少し奥まったところにあり、明瞭に「Free of charge」と書かれていたのは感じが良い。
私は運よくほとんど待たずに09:30の英語のツアーに参加できた。入り口の扉を開け中に入る。中にはガイドが待っていてオーディオ・ガイドが渡される。この会のツアー参加者がそろう(Max 35名らしい)いよいよツアーの開始だ。ツアー用ドアーが開くと前方に木製の階段が見える。この階段をひたすら下る。エレヴェーターと思っていたが当てが外れる。最初に停まったのが64m下った地点、約380段下ったとのことだ。ここから坑道を歩くが、この坑道はよく整備されていて、使われている松材の香りが素敵だ。
最初に出会う彫刻は「コペルニクス像」、続いて土地の代表が指輪をキンガ(女王)に見せる群像彫刻。これらの像は塩で作られている。そして坑内での塩の運搬のジオラマが続く。電気が引かれる以前は馬が使われていた。そしてその馬を坑内にロープで吊るしておろしたというからすごい。ちなみにその時代は工夫も何人か同時にロープでおろしていた。このありさまは下の方でジオラマで見ることが出来る。「カジミェシュ3世」の胸像などを見た後は、実際に塩を採掘した後の空間に渡された階段を用いて下って行く。
90m位下ったところに礼拝堂がいくつかあったが、その祭壇には木彫の聖母子像や磔刑像が飾られていた。100mほど下ったところに。「聖キンガ大聖堂」。まずバルコニーから全体を俯瞰する。確かに見事だ。そして階段を降りてゆくとその大きな聖堂の随所に岩塩彫刻が施されている。「最後の晩餐」、「聖家族のエジプトへの逃避」などのレリーフや主祭壇、説教壇、その他がやはり岩塩で直接掘られている。そしてこの空間の照明のためのシャンデリア。やはりこのツアーのハイライトだ。
さらに下へ進むとエメラルド・グリーンの湖が見えてきた。この湖の周りの高みに通路が回されているが立ち入り禁止。マイナース・ルートなら通れるのかもしれない。やがて巨大な木組みが岩盤を支えている場所を通過する。そこを登ると休憩用の大空間。売店やトイレがある。ここで15分程度休憩。
さらに進むと2つ目の地底湖。ここからは川が流れだしているのか、洞窟の中に設置された屋根が湖面に映り美しい。そして130mのところまで下るとツアーは解散。ここから先は自分のペースでということだ。ここまでのツアーは約1時間半、800段ほど階段を下りた。この場所にはトイレのほか、大きな売店、休憩施設、レストラン(出来合いのものをあれこれ注文するタイプのレストランで、高くない。)そして何百人か座れる大講堂などがある。そしてその先端がエレヴェーター乗り場だ。シーズン中などはここで1時間以上待つことがあるという。なおこの列の右側に「博物館」というラインがあったので、時間があり、せっかくだからここに並ぶ。そしてこの列が動き出したのでついてゆくと止められてしまった。ポーランド語のみのツアーというのが理由であったようだ。そこでこちらは(わからないけど)ポーランド語でよいよと言ってついていくことにした。このコースでもいくつかの礼拝堂を訪れ、また岩塩を掘った後の大空間を見、「博物館」に至る。この部分ではキンガ女王の伝説をさらに詳しく説明(のように感じた)し、またこの岩塩抗の地政学的な説明、そしてどういう訳か軍隊の制服や武器の展示もあった。やはり1時間くらいかかったろうか、最期はエレヴェーターで地上に出た。ところが出たところがマイナース・ルートの入り口。ちょっと迷って公園の中を通りツーリスト・ルートの入り口に戻り、15:06の304バスで中心部に向かう。もうあまり時間がないので途中のJubilatで下車。おおむね15:35。ホテルに戻りコーヒーを飲むと、王宮に向かう。王宮への坂を上り門を抜けた左側のヴァヴェル大聖堂は今日観ることが出来るのでここを見ることにした。向かいの建物でチケットを買い、中に入る。聖堂内は撮影禁止(そこまでする必要があるのか?)で、監視要員がいやに多い。また見学経路も厳しく決められており、そのチェック・ポイントで一々チケットにはさみを入れる。息が詰まる感じだ。途中で展望台(正確には鐘楼か?)に登らされ(王室霊廟入り口でそのパンチが無いと言われているグループがあった。スキップしたければ、スキップしてもいいだろう!)、しかも1方向しか見えない。複雑経路をたどってコースも最後のところで出口と王室霊廟のオプションがある。私は王室霊廟を選んだが、確かに装飾の素晴らしい棺桶はみられる。しかしこれでもかこれでもかと見せられると閉口してしまう。やっとその部分を終えて外に出るとほっとした気分になった。ぐるっと城壁の上を散策しホテルに戻るとお風呂を使って何とか4時のレイト・チェックアウトに間に合った。
トラムで駅に行くが、今日乗る列車は18:05発。1時間半以上もあるので何か食べておこうと駅の地下をさまよう。その結果「Polskie Smaki」という店を見つけ、スープ 10zl、魚のフライジャガイモ添え 19zl、アイス・ティー 6zl 合計35zlを注文。悪くないし1,000円くらいと安い。
18:05発のR300オストラーヴァ・スヴィノフ行きはかなり古い列車でトイレ垂れ流し型だった。途中でかなり遅れ20-25分遅れてオストラーヴァ本駅に着く。そしてトラムに乗ってホテル・インペリアルにチェック・イン。長い1日だった。
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