今回はオストラーヴァも少し見たし、次の21日の「悪魔のロベール」まではまだ3日もある。そこで本当はドイツのゲルリッツに行って同じマイヤベアーの「ディノーラ」をもう一度観たいところだが、なにぶんにも時間がかかる。そこで今まで行ったことのないポーランド（正確には昨年11月にゲルリッツから橋を渡ってポーランドに入ったことがある。）に行くことにする。行先は古都で見どころの多そうなクラクフKraków（私には「クラコー」と聞こえる）にした。アウシュビッツやヴェリチカ岩塩抗もできれば行きたい。
朝近くのカロリーナKarolinaでカードに100kc現金でチャージしようとしたがうまくいかない。ホテルで荷物を20日まで預け、チケットの件を相談すると車内でデビット・カードを直接マシンにタッチすればいいと教えられ、やってみるとうまくいった。ということはトランスポーテーション用カードは不要ということだ。ただし降りるときにもタッチをしないと10分までの料金が適用されないようだ。
オストラーヴァ本駅11:02発のEC104に乗るのだが10:30には駅に着いてしまった。ところがグラーツ中央駅を05:28に出発したこの列車は15分ほど遅れて到着だ。その為寒い駅でかなり待ってしまった。列車は途中のカトヴィツェKatowiceまでの99�劼枠羈單�しっかりしたスピード（約1時間50分）で走ったように感じたが、ここからは各駅停車に近い。特に途中のTrzebiniaでは27分も停車。工事中のところもあり、対抗列車を待つことも多く、これではいつクラクフに着くのかわからないと投げやりになる。ところがどういう訳か定刻の15:05に少し遅れて着いた。ICなのにタイム・テーブル上200�劼�4時間3分もかかるのだ。
クラクフでは列車は地上に着くのだが、駅は地下だ。地上に出てまずATMで少しお金を引き出し、ホテルに向かおうとトラムの停留所を探す。これがなかなか難しい。結局地下に戻り案内所で聞く。2番のトラムに乗るのだが、駅最寄りのLubicz通りのTeatr Stowackiego駅まではちょっとあった。駅でチケットを買おうとしたが私の持っているお金は100zl札が3枚のみ。マシンは紙幣の場合は20zlまでしか受け付けない。しまったと思ったが遅い。だが待てよ。デビット・カードを試してみるとここでもうまくいった。今まで海外でデビット・カードを使ったことが無かったが、使い道が大いにあることが分かった。SMBC信託銀行のカードはズウォティの残高がないのでだめだが、預金のあるユーロや米ドルであれば直接その通貨の預金残高から引き落とされる。したがって手数料がかからない。買い物のときは1％のキャッシュ・バックもあるので、海外ではクレジット・カードに比べ相当有利なようだ。
2番のトラムでJubilat迄行くと、停留所から今晩から2泊するシェラトン・グランドが見えた。チェック・インするとスイート・ルームに近いかなり良いキング・ベッド・ルームがもらえた。しかもここは予想通りラウンジがある。
ラウンジで一息入れるとクラクフ歌劇場へ70番のトラムで出かけた。Rondo Mogilskieという半地下の停留所から少し戻ったところにモダンな劇場はあった。今日、明日は「こうもり」が6時半からあるが完売となっている。チケット売り場で聞くとやはり無いということだった（すごく愛想が悪い）。余りの券を持っている人から直接買わねばならないが、100zl紙幣しか持っていない。両替もこの近辺ではできないので本駅に戻る。そこにも両替店は見つからなかったのでもう一度今度は20zl札が出てくるようにATMで引き出した。そして駅で時間をつぶし17:50に劇場に戻る。しかし一向に余券を持っている人は来ない。開演の6時半になってもダメで、急いでホテルに戻る。ホテルには18:45過ぎに着き、すぐにラウンジに向かう。ラウンジには白身魚のホワイト・ソース添え、チキンのきのこソース添え、カナッペ、デザートのケーキなどがあった。急いで白身魚とチキン、そしてワインを取って食べ始める。しかし7時になると片付けられ始めた。デザートくらいは置いておいてくれると良いのだが、それすら片づけられる。それ以降はワインを含む飲み物とおつまみだけ。明日はしっかり食べるぞと決意して部屋に戻る。
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