本作『ブラック・アンド・ブルー』は、長年リード・ギタリストを務めたミック・テイラーが脱退し、ロン・ウッドが参加したはじめての作品として一般的には知られている。だが正直なところ、彼の加入は作風にあまり影響されていないので、この際気にしなくて

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　東西のギャングスタ・ラップを一貫して批判し続ける、シカゴ産ヒップホップとしてのコモンのアティチュード、もしくはそこから生まれるサウンドのイメージをひとことで表すなら、「フェミニン」。単純だけど、これに尽きるのでは。　どことなく中性的であり

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“ダイヤモンドは永遠に”。　この邦題でピンと来た人は、００７のファンか、あるいはカニエ・ウェストのファンのどちらかに違いない。　ご存知、００７のテーマソングをサンプルしたカニエの代表曲。「シエラレオネ」というのは、ダイヤモンドの支配権をめぐ

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　デヴィッド・ボウイで一番好きな曲を挙げろと言われたら、「ひとしきり悩んでるようなふりをした後で、思い立ったように“スペース・オディティ”だと答える」という行動を取ろうと、僕はあらかじめ決めていたりする（笑）。　キャリアの長いボウイのベスト

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　かつてバットマン・シリーズと言ったら、「アメコミ好きなオタクのためのジャンル映画」、もしくは「ティム・バートンの美術を鑑賞するためのフェチズム映画（笑）」といった偏狭なイメージも手伝って、どこかマニアックなジャンルに甘んじたシリーズ、とい

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　数あるポピュラー・ミュージックのなかで「かっこいいイントロ」の一番を決めるとしたら、難しすぎてきっと意見が分かれるだろうけど、「キモかっこいいイントロ」というのは、わりあいすぐに決まる気がする。　少なくとも僕には何曲か候補がある。たとえば

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　「Yes We Can！」という言葉には、アメリカ国民のなにかを鼓舞させる独特な響きがあるのかもしれない。ア・トライブ・コールド・クエストの出世作“キャン・アイ・キック・イット？”も、オバマに比べるとかなりカジュアルではあるが、やはり同様の響きが感

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　90年代末の就職氷河期を経験した世代――つまり僕たちの世代――以降あたりから顕著になってきた風潮だと思うんだけど、「自分探しの旅をしたい」とか「自分に合った生き方をしたい」とかなんとか言って、社会に出るのを先延ばしにしようとする若者が後を絶

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　ロンドン・オリンピックで個人的にサプライズだったのが、ピンク・フロイドの名曲“あなたがここにいてほしい”が披露されたことだった。　もちろんオリジナル・メンバーの演奏ではなく、ボーカルはエド・シーランというシンガーソングライターが務め、ジェ

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