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2008年08月13日16:32

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SUMMER SONIC 2008(後編)

早めにマリンスタジアムに到着すると、アリシア・キーズが素晴らしい歌声を奏でていました。
ファーリーズのソニックステージとは設備が違うとは言え、ジャズ・バンドとコーラス隊を従えた豪華な演奏は思わず見とれてしまうほど。ぶっちゃけ彼女を侮っていました。
しかしお疲れだった相方は、それを聴きながらウトウトしてます。こいつ大物だな!
(連れまわしちゃってゴメンな)

そしてヘッドライナーのコールドプレイが満を持して登場。なぜかクリスはいきなりテンションが高く、縦横無尽にステージを動き回り、いつになく激しく身体を上下に揺らしてピアノを弾いてます。お茶目な日本語を披露して観客を笑わせるという不必要なサービスまで飛び出す始末。当然バテていて、曲の終わりは声が出ていないのですが、それさえもユニークな演出として納得させてしまう強引さ/土壇場のアレンジ力が凄い。
セットリストは、新作の曲を満遍なくやりながらもヒット曲は過不足なく盛り込んでいて、ベストヒット集といった感じ。個人的には新作の民族楽器をどう再現するかが関心事の一つだったんですが、うまくシンセやギターで代替して違和感なく調整されてました。ウィルはティンパニーの連打で急がしそうだったけど(笑)その中で“Got Put A Smile Upon Your Face”だけは、ジョニーのギターに無気味なリヴァーブを掛けていて、全く別アレンジになってました。
とにかくここに書き切れないくらい、沢山のサプライズが用意されてます。舞台袖からアリシア・キーズを引っ張り出してきて“Clocks”のピアノを一緒に弾いたり、“Yellow”のイントロを観客のボルテージが高まるまで煽るように何度も繰り返したり、舞台中央に移動してアコースティック・ショーをやったり…。
すんげー楽しいんだけど、とても泣ける雰囲気じゃありません。極め付けは、マッキーの“世界に一つだけの花”を片言の日本語で弾き語りしたこと。さすがにこれは賛否両論だったそうですね。僕は背筋が薄ら寒くなりました。明らかにやり過ぎ。もはやサービス精神が過剰で道化にしか見えない。楽しいライブは結構だけど、楽しそうに歌う“The Scientist”なんて聴きたくない。
思えば2年前の来日公演でもその兆候はあった。本人達は自らの音楽をシリアスに捉えられ過ぎる風潮に嫌気がさしているのかもしれない。僕は一生懸命おどけるクリスの姿に、生真面目に道化を演じていた一時期のボノの姿を重ねずにはいられませんでした。

かなり否定的なことを書きましたが、思う存分楽しめたことは事実です。骨折してるのを忘れてジャンプしてしまったくらい(笑)涙腺は刺激しなかったけど、肉体の隅々を心地よく刺激する楽しいライブでした。
それにある意味では、彼等のことをより好きになってしまったのも事実。だってあんなに一生懸命観客を楽しませようと奮闘してるんだもん。どんなにビッグになろうと、どんなに音楽が複雑化しようと、デビュー当時から「バカ」が付くほど真面目で純朴な連中って印象は変わりません。

大団円の後は「がぜん」で飲み直し、幕張でもう一泊して帰りました。

サマソニ、来年は10周年らしいですね。フジやapも気になるけど、また機会があったら行きたいと思います。(アクト次第だな)
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