例1…トイレで隣になった二人の友人が、わざと聞こえるような声で僕の悪口を言う。トイレから出ると、親友、家族、恋人が僕を見て笑っている。泣いている僕を、いつまでも笑っている。
例2…複数でレイプする友人達。それを監視する僕。うっすらと涙を浮かべて助けを乞うような少女の目。
例3…少年にナイフで腹を刺される。「入る」「戻る」と呟きながら無表情にそれを繰り返す少年。内臓がブチブチと切り裂かれる音を聞きながら呆気にとられている僕。
どういうわけか、救いようがないくらいダークな夢をよく見る。
さすがに気になって"夢診断"とか調べてみたところ、必ずしも悪い夢だからと悲観することはないようだ。
「逆夢」と言って、悪い夢は現実をより良くしようとする向上心の表れである場合もある、とのこと。
一方、楽しい夢はほとんど見ない。
楽しい夢は嫌いだ。
楽しい夢は僕を悲しくさせる。
夢から覚めた時に、現実を認識して途方に暮れてしまうから。
初めから持ってないのに、失ったような気分になる。
楽しい夢を見るくらいなら悪い夢でもいいや。これからも。
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