mixiユーザー(id:2230131)

2010年03月03日00:29

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Two Months Off

ガンツ・グラフ”で開いた口が塞がらなくなった人のために、正当なダンス・ミュージックを紹介しようと思います。

「正当なダンス・ミュージック」の定義には議論の余地がありそうですが、フロアで踊ることに特化した音楽という文脈で言えば、ディスコ文化から発展したハウス/テクノなど、まずは電子音楽全般を挙げるのが妥当かもしれない。とりわけミニマルなテクノは踊りやすい。
まずドラムマシンによる規則正しいビートがあって(4つ打ちが望ましい)パーカッションとループが多用されてて、みたいな。もともとテクノって、同じフレーズを繰り返すなかで立ち上がる微細な揺らぎ(変化)を楽しむためのものだから。さしずめクラフトワーク以降の電子音楽のすべてが、いわゆる「反復の美学」の影響下からは逃れられないと言っても過言ではないでしょう。
そういう意味で、アンダーワールドが02年にリリースした“トゥー・マンス・オフ”なんて、たまらなく正当なダンスだと思うんだけど、どうでしょう。

このころの彼らは南米風のプリミティブなビート感に傾倒していた時期で、ラテンのリズムを取り入れるなど、とにかくカラッと解放的なフィーリングが特徴。だが同じアフロ風のテクノでも、ケミカル・ブラザーズの“イット・ビガン・イン・アフリカ”みたいなギミック過剰ではなく、あくまで洗練されたハウスに仕上げてるのがアンダーワールドらしい。

まずループがあり、そこにマラカスが加わり、ブレイクとともにキックとタムが加わる。このように少しずつサウンドがビルドアップしつつ高みに登っていく構成は、モロにダンス・ミュージックの常套。なかでもキラキラとした上モノのシークエンスが満ち潮の到来のように訪れるパートは、ウットリするくらい美しい。そして後半は原始的なパーカッションもあいまって、もはや身体はマリオネットのごとく踊り狂うことを止められない。

個人的に、アンダーワールドでも一、二を争うトラックです。
究極の焦らしプレイを堪能できるうえ、10分足らずのプレイで2〜3回のリビドーを味わえます。下手な○○より断然気持ち良い!さあ、激しく腰を振ってイッておくれ!


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