おばちゃんが心配。

今日の昼間も　昨日と同じく　暑かったですよね。
そんな中　最寄駅の南口のスーパーで買い物を済ませ　さあ帰ろうと思ったら　同じく　スーパーで買い物した後のおばちゃんが　右手に杖　左腕には買い物袋とバッグを抱え　手は左膝に付いていて　腰はかなり曲がっている状態…

ふつうに見ただけでも　え？大丈夫なの？って心配になる外見です。
でも　誰も手を差し伸べない。
私は　何気なく聞いてみた。
大丈夫ですか？と。

そしたらおばちゃん　すみません　北口のタクシー乗り場まで行きたいの。
駅のエレベーターまで連れて行ってくれない？と。
杖があっても　足も腰も悪くて　荷物もあって　自分一人では歩けない。

どうやってここまで来られたのか逆に不思議に思っていたところ　おばちゃんが呟いた。

だんなと喧嘩して　私を置いて一人で先に帰った　と。

喧嘩…

喧嘩したときって　怒って一人で帰りたい気持ちもわかるけど　それは五体満足の話ね。
こういうおばちゃん　一人にするか？ふつう。

私はおばちゃんの荷物持って　日傘をさしてあげて　左手を握りしめて支えて　エレベーターに乗って改札前通って　反対側のエレベーター降りて　タクシーに乗せてあげたよ。

本当は家族で食べるはずだったカットパインを　私にお礼だと言ってくれたの。

ゆっくり歩いている間も　ずっと言ってた。家族3人で　だんなもそんなだし
一人息子も結婚しないと言って家にいるけど何もしない子…

おばちゃんは階段から落ちちゃって　脚も腰も悪くして左目も青たんできて腫れ上がってて　医者行ったけど薬もらえなくて…こんな体だから一人じゃ歩けなくて…階段の上り下りもできなくて…

ずっと私に　そんなこと話してたな。

人はやっぱり　お金より愛。

おばちゃんに手を差し伸べたことどうこうじゃなくて　とにかく　あのおばちゃんが　タクシーから降りて家の扉まで歩けたのかどうかがずっと気がかり。

だんなさんもさ　こういうおばちゃんをほったらかして先帰っちゃダメだよ。

生きるためには　思いやりが必要だよ。