「盤上の敵 新装版」 北村薫、講談社文庫。
再読。
正直なところ、今の時代だと無理がある、非現実的な話になるんだろうが、作品が書かれたこの当時なら、ひょっとしたらあり得るかも、と思わせるくらい、非常によくできた作品だと思います。作者のミスリードが巧みです。主人公含め主要登場人物たちのキャラ設定がもう少し上手ければと感じますが、とにかく名作だと思います。
この作品と岡嶋二人の「99%の誘拐」は、今の時代だと捕まりますが、書かれた当時なら捕まらないかも、逃げ切ったかもと思わせる作品ですね。
100点満点中70点。
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