2020書評144

｢告解｣　薬丸岳、講談社。

本日2冊目。

いい意味でほとんど悪人が出てこない。

いつもなら、本当の悪人が出てきてこそのミステリー、と思っていますが、このような時期で読んだからなのか、今回はこれで良いかなと思いました。

私なんかは、嘘ついてその場の状況から逃れられるのなら、嘘つくだろうし、攻められ気まずくなるのが分かっているなら行きたくないし、とことん逃げるかな。

こんな私からしたら、この作品の登場人物、加害者たち、被害者家族、両方とも自分にはできない行動、言動だと思いながら読んでいました。

個人的には、このような事件が起きたのなら、この作品のような形で収束して欲しい、という願望を抱きました。

100点満点中70点。