「Iの悲劇」 米澤穂信、文藝春秋。
本日4冊目。
そんなに米澤作品と相性良くないんですが、今回買ってみました。
なかなか個性的な設定で、且つ考えさせられる作品。
こういう設定の話でミステリーとしても楽しめる作品を書ける作家さんはそんなにはいないかな。
読後感は決して良くなく、その理由が地方都市の悲哀という簡単な言葉だけでは言い表せない。
人の悪意とまでは言わないが、わざわざこんな策を練る人たちの怖さが感じられた。
また、この作品はそこに地方自治の課題や市町村の役場の職員の現状も感じられた。
私は今まで読んだ米澤作品の中では上位に入りますね。
100点満点中70点。
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