《サクラサク🌸3月受験の思い出》-「露出魔との遭遇・踏んだり蹴ったりの遅刻からの奇跡」

3月というと、怒涛の受験当日を思い出します。

渋滞でバスの遅延
試験の時間には少し遅刻しそう・・・急いで降りて、暫くしてバスに財布を落としてきた事に気づく。

案内所に寄っていたら、試験に遅れてしまう・・・。
とりあえず電車に乗って試験会場に向かおう・・・。

京阪電車に乗車
パスケースの中に入れていた千円札で何とか交通費代くらいはありそう。

またバスに乗ってこれ以上の遅刻も困ると思い、牧野駅から走る事に。

ひたすら走って、閑静な住宅街のところで、トレンチコートを着てこっちを向いて立っている人を発見。

何だろう・・・？と思って、追い越そうとして数メートル前で話しかけられる。

男性「なぁなぁ〜、見て！見て！」

私「・・・？」(心の声：何だ？この人)

男性「すごいやろ？」

私「？？？」(心の声：一体、何がすごいん？？？)

何がすごいのか分からなくて、でも直感的に近づいてはいけないような気がして、走る足を緩めると・・・。

コートを着ているし、強調している部分がどこなのかが暫くして分かって、この男性が露出魔である事に気づく(驚＆笑)

えー！！、漫画とかアニメに出てくるのは知っていたけど、実際にいるんだ・・・と苦笑い。
驚愕と恐怖とで、冷や汗が出てきて、そんな時「きゃー！！」とか「ぎゃー！！」とか声が出ないんだなと知る。。。

たとえ声を出せても、人ひとりとして歩いていないこんな閑静な住宅街では誰にも気づいてもらえない・・・(泣)

とにかく試験会場に向かわなくては・・・それでなくてももう遅れているのに・・・(涙)

この露出魔、「なぁなぁ見て、見て！」「すごいやろ〜！」を何度も繰り返す。
よぅ分からんし・・・。

一応、元陸上部で、子供の頃から逃げ足だけは速かったので、必死で走ってこの露出魔から逃れました！
この露出魔もしつこく追いかけてきたけど、私の方が速く、追いつけなかったー(笑)

30分以上遅刻して、ようやく試験会場に到着。

財布は落とすやら、露出魔に遭遇するやら、散々たる1日。
2月の試験も全滅、もう後がないというのに・・・何て日だ！！(泣)
もう絶対落ちたー！！と冷や汗と涙目。

これだけ遅れて全部は解けるはずもなく、それでもダメ元で最後まで試験を受けよう・・・。

動悸と冷や汗が治まらない中、英語の試験。
手に汗を握るとはこういう事なのかもしれない。

何が何だか分からない状況で、露出魔に遭った恐怖で手の震えが止まらない、止まらない・・・。
財布まで落としたショックでパニック。
息も上がって、治まらない治まらない・・・。

苦手な長文はさっぱり読めないし、私の受験は終わった・・・漫画やアニメに出てくる「ガーン・・・」の線が脳裏に(笑)

解けなかったマークシートの部分は当てずっぽうで、3番・・・。

とりあえず、解ける部分は解いて、後は勘でマークシートを埋める。

試験が終わって、望み薄な気持ちでバスの案内所に到着。

私の財布、絶対戻って来ないわ〜・・・。
大して現金は入っていないけど、カード類が。。

受付の方「財布を届けてくれた方がいらっしゃいましたよ〜、良い人に拾ってもらえて良かったですねー！」

私「えっ？」

受付の方「届いていましたよ」

私「ありがとうございます！戻って来ないと思っていました・・・(涙)どなたが届けてくださったのでしょうか？」

受付の方「名前は仰らなかったので・・・」

届けてくださった方がいたなんて・・・(驚)
財布の中身はそのまま、親切な方に拾って頂いて感謝でした(涙)

それから数日後。

試験結果の通知。
絶対落ちたわ〜・・・。

30分以上遅刻したのにも拘わらず、届いたのはまさかの合格通知・・・！

奇跡だ・・・！！

泣くほど嬉しかった合格のお知らせ

もうダメかもしれない・・・絶体絶命のピンチと思ってから、それでも最後まで諦めないで精一杯何かをする事で、普段は出せない力が出せるものかもしれないと思いました。

火事場の馬鹿力というのは本当にあるのかも。
何事も限界と思ってから、もう少し踏ん張ってみる事で起きる奇跡というものがあるのかもしれないと思った出来事でした。

あとで母に話すと、

母「もー、何しとるん！何で露出魔がおるん？(笑)危ないのう。でも、よぅそれだけいろいろあって受かったねー。すごい運じゃねー！」

と苦笑い・・・。

受験の日に、露出魔に出会う確率ってどのくらい？？(笑)

無事に受かったから笑い話になっていますが、奇跡の・・・今も3月になると思い出す、忘れられない受験の1日