冬山登山の基本から見るコロナ対策。〜このままでは遭難する〜

僕は越後の山屋です。
先ずは冬山登山の基本をお話します。
冬山、いざ吹雪いたら世界は白一色です。
前方は愚か自分の足元さえ見えない世界になります。
登っているのか下っているのか。それすら分からなくなります。
当然、そんな場合は動いてはいけないのですが。
なんとか視界が開かれた瞬間を見てルート工作をしなくてはなりません。
当然雪山です。登山道など有りません、一面の雪です。
ＧＰＳなど有りません。２５０００分の１の国土地理院の山岳地図とコンパスと野生の勘が頼りです。

その場合。大樹や岩や。一点を起点とします。そこにペナント（目印）を打ちます。
そして、こっちだろうと思う方向に慎重に進みます。
視界の晴れ間。特徴的な地形に出たら、地図とコンパスで現在地を確認します。
「ああ、間違えない。」となればそこに新しいペナント（目印）を打ちます。
それでも、枝尾根を越えていたり、沢に入り込んだり、ルートを間違えるのは当たり前です。
「どうも、違う。」となれば慎重に元の目印に戻ります。
その繰り返し。進んでは戻りの繰り返しでルートを探りながら進むわけです。

基本中の基本です。



さてさてこのコロナ対策。
1月2月時点では真っ白な世界でどちらに進むべきか見えない状況。
とりあえず、「自粛」というルートを進みました。
そのルートを取るリーダーに、メンバーは不安を抱えながらも、日本人の真面目さいっぱいに足並みをそろえてついていきます。歩いています。
いつしかメンバーはその不安から、思考停止となり、ただ歩き続ける事に安心感を抱きます。

メンバーはリーダーについて真面目に歩いている自分に安心感を得て、自分でルートを探ろうとはしません。

つまり「自粛」自体に安心感を得るのです。
「正しく恐れる」のではなく「一緒に恐れる」事で安心感を覚えたメンバーは、もう歩を止めません。
リーダーはそのポイントポイントで地図とコンパスでルートを確認しています。
頼りないリーダーであっても、政治家もそこまでバカでは有りません。
「どうやらこの自粛ルートは道を違えている」と言う事に政治家は気づいているようです。
ところが、このまま歩き続ける事でしか安心できなくなった国民が自粛という歩を止めません。
そして、そのメンバーに強く、この道は間違えている、引き返そうと言えないリーダーです。



よく分ります。
よくあることです。
典型的な遭難パターンです。



1人で山に入ったのであれば、ちゃんとルートを確認しながら迷いながらも下山できます。
しかし、多人数による集団心理によって、当たり前の事が当たり前にできなくなるのです。
なんで？という基本行動がとれず、全員遭難するのです。
現状の日本は、全くこの状況にあります。

きっと政治家は「自粛」ではないという事に気づいています。
でも、日々「感染数」などと言う無意味な数字を出し続ける事を止められずにいます。

「感染数」などと言う無意味な数字発表など止めればいいのに止める勇気がなく国民を脅しています。
国民はものの本質を見ようとせず、薄っぺらな情報で簡単に騙されます。
ここまで「自粛」ルートを歩いてきたのに今さら引き返せないだろう。
そんな真面目という綺麗な言葉で仮面をした思考停止のメンバーと、それを強く引きとめる力のない弱いリーダー。



よく分ります。
よくあることです。
典型的な遭難パターンです。



ここは、しっかりと総理大臣が言うべきです。
「コロナは普通の風邪だ。普通の風邪の対応をする。」と。

でも、弱い政治家はそれをずばりと言えません。

東京都の感染者数が100人を越えたと騒いでいますが。
僕は、だからどうした？と思うのです。



検査数が増えたら感染者数が増えるのは当然です。
感染者と発病者は違うのです。
そして重症患者、死者数は減っています。
これは理想的な状況ではないですか！。
元気な若者が無症状のまま、感染が広がる。抗体が広がる。
でも、重症患者、死者数は減っている。
つまり、普通の風邪になっていく。
まさに理想的な状況です。

なぜ、こんな当たり前の事が分らないで、意味のない「感染者数」を日々発表して脅し続け、怯え続けるのが僕にはさっぱり分らないのです。

このまま、脅し続けて自粛社会が続けば、完全に日本という登山パーティーは全員凍死です。
繰り返し言いますが、典型的遭難パターンです。

コロナ感染死者数をその対策による被害自殺者数は完全に簡単に上回るでしょう。

そんな悲劇を見たくはない。



当たり前の事を当たり前にやりましょう。

歩を止めて周りを見て。地図とコンパスで現在地を確認してください。
間違えている事に気づいたら。元のペナント（目印）まで戻りましょう。



冷静に。





■移動自粛不要、小池都知事に伝達＝菅官房長官
(時事通信社 - 07月07日 12:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6148158