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2019年10月16日06:17

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10月16日の誕生花・紫苑

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10月16日の誕生花と花言葉は、苔薔薇[こけばら](無邪気)、ポットマム(家菊[いえぎく])(高潔)等々があります。今回は、紫苑[しおん]を取り上げます。花言葉は、「君を忘れず」です。

キク科アスター属の植物です。日本、朝鮮半島、中国原産で、漢字で紫苑と表記されています。古くから日本では、生け花に採り入れられ池坊又は、古流で立ち生けと称して利用されてきました。日本には、古い時代に中国から朝鮮半島を経て薬草として渡来しましたが、花が美しい事で薬草としてより観賞用として栽培が盛んになりました。
紫苑の名前は、薄紫で一重の花を咲かせ、紫の花の集まりと云う事(他に、根が紫色をしている事からとの説も有ります)から名付けられたようです。中国名紫苑は、ジワンと発音する事がなまってシオン、また、そのまま音読みにして、シオンという和名が生まれたともいわれています。
古くから文学にも登場し、「万葉集」では鬼の醜草(オニノシコグサ)、「 古今和歌集」ではシオニ、「枕草子」や「源氏物語」になってやっと和名シオンの名が出てきます。平安時代の「今昔物語」には、ユリ科のワスレナグサに対して思いを忘れない草として登場しています。花言葉の「君を忘れず」は、これに由来していると思われます。
別名鬼の醜草は平安時代の今昔物語の中で「親の墓に兄は萱草を植え墓参りをやめ、弟は死を悼んで墓に紫苑を植えて日参する弟の孝心に墓を守る鬼が感じ入る」という物語に由来しています。また、十五夜草は、花の時期が中秋の名月とも重なるところからきています。
根および根茎に去痰作用、利尿作用がある。生薬名も植物名と同じく紫苑(しおん)で、杏蘇散(きょうそさん)などの漢方方剤に使われています。有効成分は、サポニ ン(シオンサポニン)を含み、去痰(きょたん)作用があり、利尿(りにょう)にも用いられています。また、薬理実験では、紫苑(しおん)に含有される成分が、エールリッヒ腹水がんに対する、抗がん作用があることが証明されています。
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