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2019年09月23日18:54

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9月24日の誕生花・蕎麦

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9月24日の誕生花と花言葉は、オレンジ(花嫁の心・純潔・清純)、ダリア〈黄〉(栄華・優美)、アリッスム(庭薺[にわなずな])(和解)等々があります。今回は、蕎麦[そば]を取り上げます。花言葉は、「懐かしい思い出」です。

タデ科ソバ属の植物です。そばは、古くから利用されてきた穀類の一つで、救荒作物の一つともされてきました。また蜜源(みつげん)植物としても利用され、五穀以外の雑穀の一つとして、重要な食糧として栽培されてきました。一般に穀物は、 イネ科(単子葉類)であるのに対して、ソバはタデ科(双子葉類)になります。このようにイネ科以外の穀類として、アマランサス(ヒユ科)、キノア(アカザ科)等があり、これらは擬穀類と呼ばれて利用されてきました。利用方法として、主にソバの実の製粉して蕎麦粉として利用し、それを用いた麺(蕎麦)や蕎麦掻等を食用として使われてきました。
古代日本語ではソバのことを「そばむぎ」、「くろむぎ」と呼び、「そばむぎ」は稜角(物の角)を意味する古語「そば」と「むぎ(麦)」が複合した語で、角のある麦という意味を表していました。次第に「そばむぎ」が略されて「ソバ」と呼ばれるようになりました。ちなみに、「ブナ」の古名を「そばのき」、ブナの実を「そばぐり」というのは、 その実の形状が一般のドングリと異なり稜角をもっている事に由来しています。
日本への伝来は大陸と陸続きだったころという説があります。栄養価も高く、古くから五臓六腑のあかをとるといわれ、よくそばを食べる地域には長生きする人が多いといわれています。
植物としてのそばの特性は、生育がとても早く、播種から収穫までの期間が極めて短く俗に「そばは75日」と言われますが、開花期間は25日にも及びます。
無限花序性(無限花序性)の植物で、茎や葉の成長と共に花が下位節から順に上位節の花房にと咲き続け、結実していくため実の成熟は不揃いで、稲のように一斉に成熟した実を収穫することは困難な植物です。また、最大の特徴は花の構造で、そばの花には、めしべ(柱頭)がおしべ( 葯)より長い長柱花と、めしべがおしべより短い短柱花の二種類があります。一個の植物体には一方の花のみを着け、自分の花粉では受精せず、結実する為には、短柱花の花粉が長柱花の柱頭に着くか、その逆が必要になります。この事を他家受粉といい、この受粉の橋渡しをするのが、ミツバチやイチモンジセセリ等々の昆虫になります。
そばや菓子等々の利用以外に、普通の脱穀では実が砕けるので、一度水に浸し、蒸熱してから乾燥、脱穀するパーボイル的な方法でそば米にし、煮食あるいは米と混炊して食べたり、アルコール原料としてそば焼酎(しょうちゅう)がつくられる。ソバを蜜源植物とした蜂蜜(はちみつ)は、暗褐色で特有の風味があります。幼植物は野菜としても食べ、茎葉は緑肥や青刈り 飼料とされる。そば殻(がら)は、枕(まくら)の詰め物として利用され、ドイツではビール醸造のほか蒸留酒の原料とされたり、ヨーロッパやアメリカでは主として乳牛、ブタの飼料とされています。
写真は、出雲そばで有名な島根県仁多郡奥出雲町のそば畑です。「姫のそば ゆかり庵」さんのそばは地元産の横田小そばを使用されていらっしゃいます。
横田小そばは、絶滅寸前の在来種を1キロから復活した奇跡のそばです。
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