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2012年10月22日23:17

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デンマーク映画「Hævnen」

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週末に映画「Hævnen(ヘウン)」を観ました。



アフリカの難民キャンプとデンマークの小さな町。
ふたつの全く違う環境を行き来するスウェーデン人医師のアントン。
彼の過ちを許せないでいる妻。
ふたりの不仲を感じて母親と距離をとる息子エリアス。

そんなエリアスの学校に、母親を亡くしたばかりのクリスチャンが転校して来る。

抑えきれない不安が、怒りや憎しみに変わり、破壊的な力を生み出す。
誰もが予兆を感じつつも事態は静かに最悪の方向へ。


Hævnenはデンマーク語で復讐という意味だそうです。
英語のタイトルはIn a Better World(より良い世界)。
邦題は未来を生きる君たちへ。

明るい希望を見出す英語や日本語のタイトルに比べ、原題はかなり直球です。
大人たちの心配をよそに子供達の作戦は着々と進行します。
甥っ子たちがこれから迎えるであろう反抗期を想像させられてなんだか身につまされる映画でした。
子供に暴力の無意味さを伝えようとしながらも、難民キャンプでは怒りにまかせて暴力に屈するアントン。
世の中の矛盾、子供達の純真ゆえの狂気、こういった難しい問題を直視する作品はゆるい映画に慣れている私にはとても新鮮でした。


2010年のアカデミーとゴールデングローブの外国映画賞を受賞した作品です。
今週末もイオンの限定店舗で無料上映されているので機会があればぜひ!
(難民キャンプでの手術シーンはかなり生々しいですが)
http://humancinemafestival.org/schedule/index.html


映画の帰りがけ、Dragonflyを観たら。。。あれ?
アントン役の俳優さん、Dragonflyに出ている人でした。


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