私は本来生まれた世界で
他の世界からくる人たちの器となるベースを組み合わせる
そんな作業も毎日になると
不器用ものなりに慣れてきたものだ
私の世界ではオーダーは受け付けてない
いくつかのパーツを組み合わせて作り上げる
全パターンの体が創造保管されていて
すぐに異世界の人間はこの世界で生きていける
君はこの世界を知ってるのかな
私は君の世界を知らない
あそこだけが私の異世界
君と知り合ってしまったから
他を渡る気はもうなくなってしまった
木々は取りまとめられ
機械質な建物群が並ぶこの世界で
私は生まれた
世界中で人々が殺しあってる世界
世界戦争は私が生まれた頃からずっと続いてる
安らぎもないから
自然と向こうの異世界に居ることが多かった
私は働いてるわけではない
社会復帰訓練の一環として招集されての作業の一環だ
導き手が私が異世界に入り浸ってるのを知って
この作業をくれた
でも、どんな時も
何をしてても
あの世界が恋しい
気が付くと君の事を考えてる・・・
5fin
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