『ルネ・ユイグのまなざしフランス絵画の精華展』に行った。
フランスの絵の歴史がざっと分かった。最初は宗教画とか歴史画だったのが、貴族を神話の世界の神に見立てたものがでてきたり、王侯貴族の肖像画が描かれたり、最後は一般庶民も普通に描かれるようになったようだ。
この中で一押しされている女性画家ヴィジェ・ルブランが描いたポリニャック公爵夫人の絵があった。とても綺麗で一見純粋そうなのだが、一押しな割には説明文がなかったが、これはお察しだった。彼女はウィキによるとマリー・アントワネットに気に入られて、それを笠に着て権力をほしいままにし、お金や身分をおねだりして財布代わりにしていたようだが、フランス革命が起こったとたん、速攻国王夫妻を裏切って国外逃亡した人なんだよなあ。まあ、賢いところは良いと思いますがね。最後まで国王夫妻を裏切らずに忠実だったランバル公妃マリー・ルイーズの方は、最後は目を覆いたくなるくらいに悲惨な死に方をしたし(デビルマンのヒロインを思い出した)、ポリニャック婦人の行動も間違ってはないんだよなあ。というか、国王夫妻が暢気すぎるのだ。そのせいでどんだけ迷惑かけてるんだ。マリー・アントワネットも国王も、度を越した世間知らずだったのだろうなあ。人を見る目もなさすぎるし。
フランス絵画は、お菓子のパッケージみたいなロココの絵が、色もカラフルで可愛くて良いなと思った。
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