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2020年02月17日03:51

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下村良之介

日本画家という枠をこえて。

開館10周年記念
下村良之介〜遊び礼賛〜
@BBプラザ美術館
フォト

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寡聞にしてはじめましてのアーティスト(1923-98)。
…と思ってよくよく考えてみれば、京阪三条駅のパブリックアート
《月明を翔く(弥)》を目にしていたのでした。
新聞連載・宮尾登美子『序の舞』の挿絵担当もされていたとか。
能楽師の家の子として生まれたご縁でしょうか。
(橋弁慶を演じられる子役時代の写真がありました)
上村松園という日本画の最高峰を描いた小説にはぴったりだったことでしょう。


いまの京都市立芸大に学び、戦争から帰還してからパンリアル美術協会結成に参加、
日本画とは思えないような文字通り立体感のある作品を作り続けました。


会場にはいると戦前の作品としてドーミエ『客寄せ』の摸写や
母校の校友会展に出された人物画はあるものの
あとはおびただしい 鳥、鳥、鳥…
梟とか軍鶏など特定できるものもありますが、
ほとんどが抽象的な鳥たち。
70年代から手がけた陶では「やきものではなくやけもの」と称していた
というのがどことなくユーモラスな作風もあって愉快です。
制作に使われた道具も展示されていました。
画面に紙粘土を盛り上げた作品を多く作られただけあって、
押しつける型のようなものもあります。自作の陶印もあります。
12支の年賀状。寅年には酔った男が描かれています。
「大いに飲みましょう」ですって。他の年はすべてちゃんと動物が描かれていました。

2月16日にて終了
https://bbpmuseum.jp/


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