彫刻が建築の一部からはじまったことを思い出させてくれます。
記憶と空間の造形
ニーノ・カルーソ
@京都国立近代美術館
会場が不思議な雰囲気でした。
はじめは発掘された古代遺物のような初期の陶芸作品。
壺、絵皿。
それが終わると次にはいったん鉄の廃材を用いた彫刻になりますが
すぐに登場するモジェラー。
発泡スチロールを電熱線でカットした原型に鋳込みでユニットを
作り、それを組み合わせ、連続させて作品を作ります。
彫刻、壁面…
そしてそれらはイタリア人としてのDNAがさせるのか
古代遺跡のようでした。
色は白、テラコッタ。
《オルフェウス》等はターコイズとテラコッタのグラデーションが美しい。
作品タイトルも《エトルリア人への敬意》《ニーケー》《配偶者の館》と詩的です。
展示室の最後には《シチリアの記憶》という作品があります。
自らのルーツであるシチリアの神殿を模したアーチ。
その地面に貫通するのは長い棒状の柱。
作家の人生の歩みを髣髴とたせる作品でした。
2月16日にて終了。
https://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2019/435.html
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常設展示では竹内栖鳳《蕭条》をお持ち帰り。
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