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2022年05月11日05:01

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気になるポーランドの動き


ロシアは、ウクライナの何割かの土地に傀儡国家を作る形で自国側に割譲させようとしています。ウクライナから土地を奪おうとしているのはロシアだけではありません。ポーランドも、リビウなど自国に隣接するウクライナ西部を奪って自国の領土にと考えているとロシア政府がそう指摘し、ポーランド政府は否定しています。

ロシアが勝利して、ウクライナ全体がロシアの傀儡国になれば、ポーランドがウクライナ西部を自国の領土にしようとするのは自然の考えでしょう。ポーランドは2度の大戦中に、リビウなど今のウクライナ西部地域を領有していました。

リビウ市民の半分がポーランド人で、3割がユダヤ人でした。戦後、この地域はソ連の一部であるウクライナに編入され、ポーランド人はポーランド側に移住させられ、ユダヤ人はイスラエルやアメリカに移り、リビウにウクライナ人が急増したのです。

ロシアが勝利して、ウクライナ全体がロシアの傀儡国になってしまうのなら、ウクライナ西部をポーランドが確保しておいた方が良いと考えて、リビウ周辺への越境進軍を検討しています。ポーランドはドイツ侵攻の時も領土拡張欲が強く、したたかなのです。

アメリカはポーランドの侵攻計画を支持していますが、それはNATOの一員であるポーランドをロシアと戦争させることでしょう。アメリカの支持によりポーランドの領土欲が刺激され、ポーランド軍がウクライナ西部に侵入すると、リビウ周辺の治安を守るだけでなく、ロシア軍と戦うウクライナ軍を訓練することも任務に入ってくることでしょう。

米欧NATO諸国がウクライナに送った新兵器類をウクライナ軍が操作できるよう、NATOの一員であるポーランド軍が訓練するのはアメリカ側にとって重要なのです。NATO加盟国であるポーランドがウクライナ西部の治安維持に協力するために軍隊を派遣したところ、ロシア軍が攻撃してきたとなると、NATOの5条が発動される事となります。

米英独仏などNATO全体がポーランド軍を守るため、ウクライナでロシアと戦わねばならなくなります。こうした状況に近づけることがアメリカの目標でしょう。NATO5条の義務は、アメリカより先に、現地のドイツやフランスに課せられるのです。

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