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2022年05月08日07:43

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アメリカ大陸を植民地化した人


15世紀から始まる白人キリスト教徒の「新大陸発見」を起点とする西洋文明史観からすれば、「先コロンブス期」の中に入りますが、実は、「新大陸発見」の500年前に、ノース人がアメリカ大陸を植民地化していました。ノース人(北人)は、ノルマン人とも呼ばれています。いわゆるバイキングです。

ノース人は、グリーンランドを植民地としていましたが、小規模ながら北アメリカ大陸にも開拓地を拡げていました。アイスランドには、「サガ」と呼ばれる散文形式の作品群が残されています。古ノルド語(古北欧語)で書かれ、ゲルマン民族の神話や英雄伝説が収められています。

この「サガ」によると、アイスランドから来たノース人が、最初にグリーンランドを開拓したのは、980年代とされています。日本文明と対比すると、時代的には平安時代が始まってから200年ほど経ち、日本では貴族文化が成熟していました。日本史の年表を見ると、藤原道綱の母が『蜻蛉日記』を書いたのが975年です。

政治的には、藤原道長が権力を拡大していく時代でもあります。996年には、一条天皇の皇后にあたる藤原定子につかえた清少納言が、日本最古の随筆『枕草子』を書きあげています。その頃に、アメリカ大陸には、ノース人がやってきてコミュニティーをつくったのです。いわば、これがアメリカ大陸の西洋史から見た、最も古い歴史的事象なのです。

ちなみに、考古学による検証では、グリーンランドの開拓民の人口は3千から5千人、約400の農園があったと言います。宗教施設があり、産業としては、セイウチの牙、毛皮、ローブをはじめ羊やクジラ、アザラシの脂身、北極熊や牛の皮革などを輸出していました。

北アメリカは、1075年に書かれた文献に、「フィンランド」という名前で初めて言及されています。北欧の古代文字であるルーン文字が刻まれた石碑が、北アメリカで発見されています。いわずも、これは古代の話ではありません。

日本の歴史を振り返ってみると、1063年には、源頼義が鎌倉に鶴岡八幡宮を建立し、後三条天皇が即位したことで、藤原摂関政治が終焉を迎えました。1105年には、藤原清衡が中尊寺を建立しています。

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