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2020年05月22日07:45

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ソルビン酸Kとタール色素


ソルビン酸にカリウムを結合させたものが、ソルビン酸Kです。ソルビン酸よりも水に溶けやすいので、汁の多い漬物や、シロップ、ジャム、チーズ、ハム、ソーセージなど多くの食品に、腐るのを防ぐ目的で使われています。

ラットに、ソルビン酸Kを5%含む餌を3か月間食べさせた実験では、体重の増え方が悪くなりました。ラットの食欲が低下しましたが、消化管の働きが悪くなったためと考えられます。

ソルビン酸Kには、動物の細胞の染色体を切断したり、細胞の遺伝子の修復を妨げる作用があります。これは、人間の細胞の遺伝子を突然変異させて、細胞をがん化させる可能性があるということです。

タール色素が化学合成されたのは、19世紀の後半です。コールタールを原料として合成されたので、この名がつけられました。コールタールは、世界で初めて動物実験で発がん性が証明された物質です。1910年代に、ウサギの耳にコールタールを塗り続けるという実験が行われ、がんを発生させることに成功したのです。

その後、コールタールに代わって、石油製品がタール色素の原料に使われるようになりました。タール色素は、実に多くの種類があって、食品のほかにも、化粧品、入浴剤、医薬品、消臭剤などいろいろな製品に使われています。

食品添加物として認可されているタール色素は、全部で12品目。赤2、赤3、赤40、赤102、赤104、赤105、赤106、黄4、黄5、青1、青2、緑3。これらは「アゾ結合」や「キサンテン結合」という独特の化学構造を持っています。

こうした化学構造を持つ化学物質は、発がん性や催奇形性のあるものが多く、添加物として使われているタール色素も、その疑いがもたれています。タール色素は自然界に存在しない、非常に分解されにくい化学物質であるため、体で取り込まれた場合でも分解されにくく、ホルモンや免疫などのシステムを乱す心配があります。ですから、できるだけとらないようにしたほうがよいのです。

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