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2020年01月27日05:48

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キング牧師と祝日

1963年5月。アバラマ州のデモ行進に集まった黒人の子供の数は、千人を超えました。同じ人間でありながら、親友と同じ学校にいけない、一緒に食事もできない、同じトイレも使えない、そんな差別のつらさを一番肌で感じていたのは、子供たちだったのです。

デモ行進2日目。2千5百人を超える子どもたちが、町を練り歩きました。白人警察官は消防隊を使って、放水によって行進を止めようとしました。でも子供たちは、歩くのを辞めません。「いい加減にしろ。お前らは一体、何がほしいのだ。」との警察官の声に。

女の子はきっぱりと答えたのです。「自由よ。」消防隊が、その瞬間、ぴたりと止まりました。
びしょ濡れの子供たちの勇気を見て、やがて白人たちもデモに加わりはじめました。参加者は、5万、10万にものぼっています。「フリーダム!フリーダム!」8月のワシントン。ついに、20万人が大行進を始めました。広場に集まった大勢の市民。

その最前列で、キングの演説は始まりました。「わたしには、夢がある。それはいつの日か、かつての奴隷の子孫と、奴隷の所有者の子孫が、同じテーブルにつくことだ。」20万人がしんと静まる中、キングは続けました。

「私の夢は…、わたしの4人の子供が、肌の色によってではなく、人格で評価される国に生きられることだ。懐かしい歌を、ともに歌う日が来るのを早めよう。自由だ。わたしたちはついに自由になったのだ」と。次の瞬間、大歓声が轟いたのです。

キングの行動は、ついにアメリカの人権差別法を撤廃に導きました。この功績によって、1964年にノーベル平和賞を受賞しました。ところが、4年後、キング牧師は39歳の若さで突然、この世を去りました。

テネシー州のホテルで、白人男性によって銃で撃たれたのでした。力強い言葉で最後まで差別と闘いつづけたマーティン・ルーサー・キング牧師。彼の誕生日に近い、一月の第3月月曜日は、キングの栄誉をたたえてアメリカの祝日に定められています。

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