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2019年12月07日07:42

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植田英一前会長を偲んで2

あるとき、問題を抱えて、植田先生に聞いてもらおうと会合が終わった後に近づくとすでに先客がいました。30分も待てば自分の順番が来ると思い植田先生と目を合わせてから気を利かせて一度その場を離れました。また30分後に戻ったのだが、その日は様子が違っていました。

ロビーの椅子には同志があふれていて、会合の時間が近づいても自分の順番はこなかった。次第にイライラしてきて、何度も目にとまるように近づいたりわざと大袈裟に時計を見たりした。ついに会合の時間が来て皆が席に着き始めた。そのとき、植田先生は私を呼ぶのでした。

会合が始まるギリギリの時間だったので、イライラしたような私の顔を見て植田先生は、いつものにこやかに笑顔で、「長いことお待たせして、悪いことをしましたね」と言ってくれたのです。この一言で、イライラが一気に消えました。そして、80過ぎたご老体で、福島県から新幹線に乗って毎月何回も都内まで出てきてたくさんの同志を励ましている植田先生の方こそ、さぞ、お疲れのことだろう。

そのことに、いまのいままで気づかなかった自分を、私は恥じた。たった一言で、人の気持ちをとらえてしまう話し方。だからこそ、そこに品のよさを感じるのでしょう。いつまでも元気で我々同志を見守って欲しいと思う瞬間でした。

武田邦太郎顧問や佐藤秀一郎顧問や多くの同志たちに続いて植田先生もご逝去されました。我々石原莞爾平和思想研究会としては大黒柱を失ったような出来事です。植田先生からは、助言などを頂きながら会を運営してきましたが、これからは若い世代で自らが判断して行動するという非常に厳しい運営環境となりました。

その一方で、会員の確保や質の高い情報の提供など様々な課題が山積しており、会の骨組みを立て直すことは急務な課題となっています。今後は情報の配信を迅速に処理ができますよう改善を図り、向上に努めて参りたいと存じます。何はともあれ植田先生が守ってこられました石原莞爾平和思想研究会の存続を誓うばかりでございます。

この先、日本国はTPP問題や消費税問題、また放射能問題など様々な課題が山積しており、どのような形になっていくか皆目検討がつかないままではございますが、石原莞爾将軍が生きていたならばどのように判断したであろうか植田先生だったらどのような発言をするのだろうかと考えながら歩んでゆこうと思います。

今後ますます世界を視野に入れた活動、地域社会を豊かにする活動が重要となり、必要となるでしょう。これまでの流れを継続しながら、さらに、時代に即した活動も適宜取り入れ、会員増強を呼びかけながら、活発に発展させていきたいと思います。植田先生亡き今、皆さまのお力を頼りにしています。活動を通してボランティアの意義を体験していただければ幸いです。

この世界の中を生き抜くためには、石原莞爾将軍や植田先生の語られたお言葉を胸に抱き、自らの状況を客観的に把握し、進むべき方向を定め、正義の判断で決断をしていかなければならないと思います。日本国は自分で考え、責任を持って役割を果たし、行動しなければ世界から孤立してしまうでしょう。

会については、古参の方々が亡くなり、時の流れの速さに怖さを実感する今日この頃です。理想とする恒久平和は険しい道ではございますが、回避する方法やこれからの会の方向性を同志の皆様と考えながら、ともに歩んでいこうと思います。

私たちは、今のような時代だからこそ、未来の子供たちのためにも自らの可能性を最大限に生かし、真実の歴史を萎縮することなく語り新たな視点を加えながら、時代を切り開いていかなければならないと思います。自らを信じ、誇りをもって、石原莞爾将軍の王道を共に築いていけたらと希望します。植田先生、これからも見守ってください。石原莞爾平和思想研究会へ長年の功績とご尽力に深く感謝いたしますとともに、謹んで哀悼の意を捧げます。

「石原莞爾平和思想研究会」植田前会長(福島県酪農業協同組合代表理事組合長・福島県土地改良事業団体連合会副会長・郡山市議会議長・自由民主党福島県連政調会長幹事長・福島県議会議長・全国都道府県議会議員会会長・地方制度調査会委員など多数)
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