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2019年11月23日06:05

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令和最初の年の抱負

日本にとっての戦争と言えば、1945年に終戦を迎えた大東亜戦争が最後ですが、その後、世界はさまざまな戦火につつまれました。そして東西冷戦が崩壊した1990年代以降、そして9・11を契機とする21世紀になって、戦争のあり方は大きく変化したのではないでしょうか。

アジア人が集まってわざわざ欧米人の真似をしている様を、もし地球の外側から宇宙人が見ていたら、さぞかし不思議に思うことでしょう。今の世界秩序は、欧米流を倣ってつくられてきました。近代科学や思想は欧米から生まれ、明治維新後の日本はこれを必死に受け入れて国をつくったし、終戦後の社会づくりにはアメリカの大きな影響を受けてきた。

時が経ち戦争を体験された方の多くが鬼籍に入られた今、微力ながらもいかにして恒久平和を実現するかを模索してきた我が石原莞爾平和思想研究会の存在意義と役割が重要なものとなってくると確信いたしております。世界の人々の意識は少しずつですが確実にそして大きく変化してきています。

過去にはパリで同時テロ、コンサートホール、競技場、レストランなど8か所で大勢の市民が犠牲になりました。フランスのシリア領内空爆に対する報復だとISは犯行声明を出しています。21世紀の時代、宗教の違いだけでは戦争にはなりません。それが宗教戦争にまでになるのは、そこに理不尽な差別と貧困が加わるからだと感じます。

シリア紛争や欧州への難民問題、さらには世界レベルの貧富の格差などの問題に結びついています。安倍総理が言う対テロ、「国際社会と連携」とは、米英にお金を払って日本の血税で空爆や軍事作戦を行うということでしょう。「テロに屈するな」に同調することになれば、自衛隊派遣も堂々と日米同盟の下に中東に送られることになるでしょう。

現在大きな問題になっている、安倍政権による「集団的自衛権の行使容認」「TPP」「PKO」「戦後談話」これらは全て米国から指示されたレポート内容になっています。当然ながら日本の国益を前提にしていないので、国会などで質問をされても、安倍総理をはじめ誰もがまともに答えられないのです。

終戦後アメリカから見た日本国を書いた本があります。その本には「占領が終わらなければ、日本人は、この本を日本語で読むことはできない」と書かれています。以下の文章は『アメリカの鏡・日本』ヘレン・ミアーズが書いた本の冒頭に書かれているものです。この本は1995年、終戦50年目の年にやっと、日本語に翻訳され、出版されたのです。


マッカーサーは、自分が禁止した本の日本語の出版が、占領終了後、このように長い年月を必要とすることを想像したであろうか。本の著書、ヘレン・ミアーズは終戦の翌年、東京のGHQ(連合国最高司令官総司令部)労働局諮問委員会の11人のメンバーの1人として来日し、日本の労働組合法等、労働法の策定に参加しました。

歴史は、完全に真実として確定されているものばかりではなく、時代とともに新たなる資料が発見、発掘され、そして研究され、ある歴史観に固執することなく、見直されるものであり、日本人が、過去にしてきたことで、何が悪かったのか、何が間違っていたのか、何が正しかったのかを確りと理解しなければならないのです。

悪かったこと、間違ったことは心の底から反省し、謝罪しなければならない。同時に、正しかったこと、間違っていなかったことは、正々堂々と主張し、理解されるよう努力しなければならない。そうすることによって、日本のアイデンティティーが確立され、国際社会から信頼されるようになるのではないでしょうか。

多くの人たちに読んでいただければ、本を残してくれたヘレン・ミアーズもきっと喜んでくれると思います。平和慣れで、米国にマインドコントロールされている日本は再起不能の状態で、今ですら敗戦国意識を引きずり、トラウマとなっています。隣国は外交で日本の過去の戦争責任を追及し、反省と謝罪を要求してやみません。

戦後、大東亜戦争が、「自衛の戦争」か「侵略の戦争」だったかをめぐって議論が続けられていますが、すべての戦争を「侵略」の一言で片付けてしまい謝り続ける事で本当に真の恒久平和が訪れるのでしょうか。脅かされたり騙されたりしないためには検証したり考察したりするべきだと思うのです。

平成最後の年、先の大戦での多くの祖先の尊い犠牲の上に平和な生活があることを忘れてはいけません。広島、長崎を思うことは人の本質を真面目に考え、無辜なる被害市民に敬意を払いつつ、恒久平和のため勇気を奮い食い止めなければなりません。これからの日本が何をなすべきかを考えなければならないと思うのです。

いまこそ日本人ひとのひとりが恒久平和に向けて意識を高めるときではないでしょうか。今の世の中、人間関係が希薄になってきていますが、どうぞ我々石原莞爾平和思想研究会の同志におかれましては希薄になることないよう絆を強固なものとしていただければ幸いに存じます。
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