糸あやつりの修業に入った時、
人に言われた言葉が忘れられない。
「人間の感性は30歳になるまでに固まるから、
それまでに磨けるだけ磨きなさい」
展覧会や舞台でこれはと思うものは大体見たし、
アルビン・エイリーに感動してからジャズダンスに通ったり
長唄の唄と三味線を習ったり、
かみさんの関係からフラメンコやベリーダンスに関わったり
先輩に
「上條、何を焦っているんだ」
と言われたことがあったが
私自身は焦っている感覚はなかった。
しかし側から見ると、そう見えたのかもしれない。
海外に行ったことも、
しかもパレスチナ・イスラエルや南米、東欧などに行って
何も線の書かれていない境界線があって、
そのどちらに立つかによってものの考え方が180度変わる経験をしたことも
30歳を過ぎていたが、大きなことだった。
それらすべてが、今の私の感性になっている。
この歳になってみると、
まだまだ自分の感性は磨けると思う。
翻って、今の政治家の感性を見ると、
視野が狭く、品性の無い、感性の貧弱なものばかりに見えてしまう。
二世が多いからだろうか。
韓国に対する政策にしても、
初めて耳にしたとき、
やってはいけないことをしたと思った。
何故なら、落としどころを考えているとは思えなかったからだ。
案の定、泥沼になっている。
落としどころを考えていないのは、
先の大戦=太平洋戦争がそうだった。
だらだらと拡大していった戦線、
今もこのまま行けば、どんどん拡大するだろう。
韓国の対応が悪い、
そうかもしれないが、
戦争は、どちらも必ず相手が悪いと言って始まる。
面白がって煽る人ばかり増えてきているようだが、
誰かがそれを抑えていかなければならない。
もっと視野を広く、感性を豊かに!
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