『JOKER』

　話題作『JOKER』を鑑賞。

　あらすじ。アーサーは、脳神経の病気で突然笑いが止まらなくなるという奇病を患いながらも、臨時ピエロの仕事をしつつ、コメディアンを目指して真面目に頑張っていた。母子家庭育ちで、家では病気の母親の世話をする苦闘の日々。

　しかし社会は冷たい。何度も何度も理不尽な目に遭うアーサー。周囲には悪質なイタズラや嫌がらせをされ、母も倒れ、母の証言では本当の父親らしい大富豪にも冷たくされる。ある日、アーサーはそのあまりの理不尽さにキレてしまい...



　感想。ベネチア映画祭で金獅子賞を獲った作品だ、というので観てみました。アメコミの「バットマン」の悪役JOKERの誕生譚。

　奇病というか障害と、社会の理不尽に耐え、無理解な親、など私にもある意味当てはまるので身につまされて観た。痛い、痛い、イタタタタ。その分、アーサーがキレてJOKERになったときには、心の中で快哉を叫んでしまった。気持ち良い。ダークヒーローモノか。私もキレて狂気の大悪党になりたい！

　一瞬も退屈せずに食い入るように観た。映像的にも俳優の演技的にもよく出来ている。

　ちょっと不満なのは、奇病以外は平凡な男が、あの稀代の大悪役になる、というのが説明されていない。バックなり才能なり何かが無いと、あの大物悪党にはなれないでしょう。そこら辺は不満。


　キネ旬的５段階評価では、私は星４つ評価です。