「海獣の子供」
1巻。水族館職員の娘・琉花は、ある日不思議な少年・海と出会う。海には空という兄弟がいて、二人は幼い頃ジュゴンに育てられたと言うのだ。彼らと交流し惹かれていく琉花。
その頃、世界各地の水族館では「魚が消える」事件が多発。深海魚は打ち上げられ、隕石も落ち、光るジンベエザメが消えるのも琉花は目撃する。そんなある日、空が行方不明になり...
→ お話はさほどでないけど、絵が魅力的な作品。ただ衰えた視力だと読みづらい絵柄。
2巻。台風が空を連れ戻す。でもジムの元研究仲間の若きアングラードが連れ去る。海と琉花は空に会いに行く。海と空は身体に異変が生じていた。そして空は鮫に...
→ ファンタジーの様相が強くなってきた。
3巻。琉花と海はアングラードのヨットで空を探して遠洋に出る。目的地は、琉花が空に呑まされた隕石の落下地点。
10年前の回想。海と空が拾われたとき、医師兼呪術師兼航海士のデデやジムや若きアングラードとの出会い。
→ 相変わらず、美しいけど読みにくい絵柄。ボールペンで描いているらしい。線がキチャナイのに絵は美しい、という不思議な画風。
3巻最後少しと4巻大半。
琉花はクジラに呑み込まれ光の粒に。アングラードは行方不明。日本中の水族館で魚に星斑が現れる異変が。デデが突然現れ加奈子と海に出る。
話は遡り、6年前。ジムとアングラードは海・空の兄弟とともに南極にいた。
→ 本題と無関係だけど、火星の質量が地球の10分の1だ、というのにビックリ。理系なのに知りませんでした。
絵も見づらい(魅力的ではある)けど、話も散漫で、よく分からない...
4巻途中から5巻(完結)まで。アングラードは謎の大怪我。琉花が空から預かっていた隕石から水が湧き出る。琉花は海に隕石を渡し、海は黒く変色、星斑が浮き出て宇宙に。海中の生物が大増殖。琉花は母・加奈子の元に。
→ ストーリー的にはまったく大したことないし、オチもついてないし、空やアングラードの顛末も良く分からない。要するに、作者が海中のイメージを描きたかっただけに感じた。確かに、「漫画家の漫画家」と言われるだけあって、映像は美しいけどねぇ。
ログインしてコメントを確認・投稿する