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2020年07月05日18:45

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読書ん

週末の金曜日、いつものお店に立ち寄ってお酒を飲んだ。
同僚というか部下というか、私のシマで一番の若手だった奴が「辞める」ってんで、二人きりの厳かな送別会だった。
夕方6時から4時間以上も一軒に居座って、握手して別れた。

帰りの電車は空いていて、座ることができた。
ああ、座れてしまった。
ふと気が付けば、自宅最寄駅から20キロ以上も離れた土地にいる。
もちろん、もう折り返しの電車はとっくに運転を終えている。
タクシーは大行列、そもそもお財布には1000円ぐらいしか残っていないから乗るに乗れない。

久しぶりに歩くか。

もうちょっと若い頃は、乗り越しなんて日常茶飯事で(?)、ああ、またやっちまった、ぐらいの感覚なのだけれど、私も実際には歳を取ったのだ。
外は折からの大雨、私が持っているのは超軽量の小さな傘が一本のみ。
歩き始めて10分もしないでずぶ濡れになり、後悔の念が押し寄せてくるが、引き返すわけにもいかない。

オジサン、頑張ったよ・・・。

5時間ぐらい歩いたのかなぁ。
翌日の土曜日は、泥のように眠った。
トイレの度に時々目は覚ましたけれど、累計睡眠時間は24時間を超えた。
つまり、布団を出たのは、日曜日である今日だ。
まだ疲れている、眠い。
人間って、続けて何時間まで眠られるのだろう?


今朝は布団を出てから、読書に勤しんだ。

 『クスノキの番人』

  著:東野圭吾 刊:実業之日本社,2020  1,800円+税
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泣く子も黙る東野圭吾の新作、コロナで図書館が使えなかったので、4月頃に自分で買ったのだけれど、まだ読んでいなかった。
東野圭吾と言えば、殺人事件が起こって、それの解明が少しづつされていくというサスペンスドラマが有名であるが、この本は珍しく”東野圭吾なのに人が死なない”のが売りなのだそうだ。

うんうん、面白かった。

<あらすじ>
ハンパ物の若者が、ふとしたことから古い神社のクスノキの管理人に任命される。
そのクスノキは、ご利益というか祈念の象徴となっていて、事前予約制で夜になると何か裏のありそうな人々が、かわるがわるお参りに来る。
何を祈っているのか?
どんな仕組みになっているのか?
管理人なのに何も知らないまま世話をしてきた若者が、次第にその秘密や周囲の人たちの騒動に巻き込まれて・・・最後はわりと美しい終わり方。

お勧め度、10段階で8点ぐらい。
10 19

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