タバコを吸えば吸うほど健康に？

私は喫煙者です。
消費本数は少な目、普通は１日に２〜３本。
お酒を飲んでいる時は無性に吸いたくなるので少し増えて、５〜７本ぐらい。
　
　
職場の喫煙室は、喫煙者たちの「たまり場」になっていますが、今年度から健康に異常に気を遣うお偉いさんの意向で、徐々に吸えなくなってきました。

具体的には、最初の３カ月は週に１日は喫煙室が閉鎖され、禁煙デーに。
次の３カ月は、週に２日間、喫煙室閉鎖。
そしてそれが３日間になり・・・来年度には完全閉鎖となるのだとのお達しがありました。

一方、健康に気を遣うこのお偉いさんは、別の施策として「積極的に歩くことを推奨」してきました。
具体的には、みんなで万歩計をつけて、１日平均で１万歩以上歩こう、一定期間達成したら、ご褒美にQuoカードを進呈しちゃうぞ、というイベントを企画したのです。

面白いのは、喫煙者でありながら、いっぱい歩くのはやぶさかでない、という人（私も含め）が思ったよりもたくさんいること。

職場の執務室と喫煙室は、ちょっと距離があります。
タバコを吸いに行くのに、エレベータを使わずにあえて階段で行き、往復すると３００歩ぐらい歩かなくてはなりません。
ヘビースモーカーのＫ氏は、１日にタバコを１箱（２０本）ぐらい吸うので、喫煙室との往復をするだけで２０回×３００歩で、６０００歩ぐらい歩くことになるとのことでした。

彼曰く、「オレはタバコを吸えば吸うほど歩く歩数が増えて、健康になるんだよ」

違うと思います。


彼は更に、この機会を捉えて吸う銘柄を中国製の健康タバコに切り替えました。
「このタバコは、吸えば吸うほど健康になるんだよ」

これも違うと思います。


別のヘビースモーカーＭ氏は、喫煙室が閉鎖になる日の休暇取得率が、異常に高くなりました。
これまではランダムに休んでいたのに、今では休暇は確実に閉鎖日と重なっています。
おいおい。

煙が出ない電子タバコを吸う人の中には、喫煙室閉鎖日にはこっそりとトイレで吸っている人もいるらしいのです。
高校生かよ。


ともあれ、タバコの値上げ＆喫煙環境悪化で、将来は見通せません。
やめるなら今、なんですが、なかなか踏み切れないのが喫煙者。
状況を見定めつつ、自身の身の振り方を考える日々であります。

自由が欲しい。