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2019年11月14日23:40

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11/17ヴィラ=ロボス・メモリアル・ギターコンサート〜60年目の命日に贈る〜開催のご案内

ぴかぴか(新しい)
皆さんこんにちは。
私も大好きな作曲家の一人、エイトール・ヴィラ=ロボス(Heitor Villa-Lobos 1887-1959)の没後60周年を記念したコンサートに出演しますのでお知らせします。私は前奏曲第2番&第4番、練習曲第11番の3曲を演奏します。
ぴかぴか(新しい)
11/17のヴィラ=ロボスの命日にあたって、全26曲全てヴィラ=ロボスの曲を演奏します。一般的に知られているギターソロの曲は全て演奏します。
他に、練習曲第10番はギターデュオ、ショーロス第5番をピアノソロ、ヴィラ=ロボスの曲の中でも特に名高いブラジル風バッハ第5番をギター・ピアノ・ソプラノのトリオで演奏します。
これだけまとまってヴィラ=ロボスの曲が聴けるコンサートはめったにありません。

ぴかぴか(新しい)
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日時:11/17(日)開場18:45、開演19:00
会場:ティアラこうとう・小ホール(都営地下鉄新宿線・東京メトロ半蔵門線 「住吉」駅 A4出口より徒歩4分)
入場料:無料
出演者:市川亮、上原淳、岡野雅一、斎藤やすみ、澤田敏之、松永智雄、水野有、三谷光恵、山内文夫(以上ギター)、畚野礼子(ソプラノ)、大野明子(ピアノ)
主催者:Les Chocolatiers(市川亮&畚野礼子)
プログラム:

<第1部>(演奏者)
1.5つの前奏曲
 1.前奏曲No.1(水野有ギター)
 2.前奏曲No.2(上原淳ギター)
 3.前奏曲No.3(市川亮ギター)
 4.前奏曲No.4(上原淳ギター)
 5.前奏曲No.5(澤田敏之ギター)
2.ショーロスNo.1(永松智雄ギター)
3.ブラジル民謡組曲
 1.マズルカ・ショーロ(永松智雄ギター)
 2.ショティシュ・ショーロ(澤田敏之ギター)
 3.ワルツ・ショーロ(澤田敏之ギター)
 4.ガヴォット・ショーロ(岡野雅一ギター)
 5.ショリーニョ(澤田敏之ギター)
4.ショーロスNo.5「ブラジルの魂」(大野明子ピアノ)

<第2部>
5.トリストローザ (永松智雄ギター)
6.12の練習曲
 1.練習曲No.1(市川亮ギター)
 2.練習曲No.2(三谷光恵ギター)
 3.練習曲No.3(岡野雅一ギター)
 4.練習曲No.4(斎藤やすみギター)
 5.練習曲No.5(山内文夫ギター)
 6.練習曲No.6(市川亮ギター)
 7.練習曲No.7(岡野雅一ギター)
 8.練習曲No.8(市川亮ギター)
 9.練習曲No.9(岡野雅一ギター)
 10.練習曲No.10(三谷光恵&岡野雅一ギターデュオ)
 11.練習曲No.11(上原淳ギター)
 12.練習曲No.12(市川亮ギター)
7.ブラジル風バッハ第5番(市川亮ギター&畚野礼子ソプラノ&大野明美ピアノトリオ)
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ぴかぴか(新しい)
皆さんもご存じの方が多いと思いますが、ヴィラ=ロボスはブラジル出身の作曲家。クラシックの技法にブラジル独自の音楽を取り込んだ野性味溢れる作風で知られる。ブラジル最大の作曲家と言われており、南米のみならず20世紀を代表する巨匠の一人である。
主な作品は、12曲の交響曲、17曲の弦楽四重奏曲といった古典的な形式によった作品から9曲の『ブラジル風バッハ』のような実験的な性格を持つ作品まで、実に1,000曲近くに及ぶ膨大な作品を遺した作曲家であり、その全貌を捉えることは容易なことではない。その作品数の多さは20世紀最大ともいわれています。
これだけの巨匠でありながら、クラシックギターの作品も多数作曲していることが注目されます。歴史上の巨匠と言われるバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ワーグナー、シュトラウス、ドビュッシーなどの巨匠は誰一人ギター作品を作曲していないことを考えると、ヴィラ=ロボスのギター作品集はギター音楽史上大変に重要で貴重な作品と言えます。
とりわけギターの巨匠アンドレス・セゴビアとの共同作業で生まれた、ギターソロやギター協奏曲などの作品群は、セゴビアがもたらした”20世紀のギタールネサンス”の中心的な作曲家の一人と言えます。

ぴかぴか(新しい)
私はヴィラ=ロボスが大好きでレパートリーにも数曲取り入れて愛奏していますが、ヴィラ=ロボスの作品を演奏するプレイヤーの視点から語ると、とても演奏効果の高い作品と言えます。ショパンやリストのピアノ作品が、ピアニスティクな作品と言えるなら、ヴィラ=ロボスの作品はまさにギタリスティックな作品と言えます。
具体的にどのような事かと言いますと、一番典型的なのは、左手の抑える形(フォーム)がそのままでフレットを上下に移動させながら、右手の弾き方はある一定のパターン(アルペジオ等)で弾き続ける事により、非常に弾きやすいという特徴があります。演奏家にとっては弾きやすいのに、技術的に複雑で難しいことをやっているかのように聴こえるという、演奏効率の良いものです。このような効果を演出できる作曲家と言うのは、作曲家自身がある程度ギターを弾けないと作曲する事は出来ないと思います。実際、ヴィラ=ロボスはかなりギターが上手に弾けたようです。
このようなギタリスティックな作品と言うのは、キューバの偉大なギタリスト兼作曲家のレオ・ブローウェルやローラン・ディアンスなど現代の作曲家にも見ることができます。
これらのギタリスティックな作風は、ギターの第1期黄金時代と言われる1700年後半〜1800年前半の古典期に活躍した、ギタリスト兼作曲家のフェルナンド・ソルやマウロ・ジュリアーニ等の作品にもほとんど有りません。また、ギターが弾けない作曲家のロドリーゴ、テデスコ、ポンセ、タンスマン等には見る事が出来ない作風と言えます。特にギターの歴史上最大の作曲家でギターのベートーヴェンとも言われているソルの作品は、和声や構成の厳格さを求めて音楽的に妥協の少ない作品を作曲している関係上、ギタリストの作品でありながら非常に弾きにくいのです。
ヴィラ=ロボスの作品は、ギタリスティックで弾きやすい上に、音楽的にも深い内容の作品を作り出したというところに、その高い価値を見出すことができると思います。私は特に不協和音が大胆かつ効果的に使われているところに、ヴィラ=ロボスの野性的で神秘的な魅力を感じます。

ぴかぴか(新しい)
11/17のコンサートでは、そのような事を気にかけながらヴィラ=ロボスの音楽を聴いて頂けると嬉しいです。
皆さん多数の方のお越しをお待ちしております。
ぴかぴか(新しい)
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