10/19ギターの女王マリア・エステル・グスマンコンサート鑑賞

【写真左】演奏後のサイン会会場にてマリア・エステルさんと高木洋子さんのお二人と「両手に花」状態で（笑）
【写真中】アランフェス協奏曲を演奏するマリア・エステルさんと高木洋子さん
【写真右】楽しかった打上げの様子


皆さんこんばんは。
昨日10/19（土）神奈川・杉田劇場にて「マリア・エステル・グスマン〜アランフェス協奏曲〜in Yokohama 」を鑑賞してきました。
マリアさんの演奏聴くのは2年ぶりでしたが、過去最高とも思える素晴らしい演奏を堪能しました。聴くたびにますます冴えわたる感動的な演奏をして下さり、千葉からはるばる遠征して聴きに伺った甲斐がありました。

今回の演奏で特に良かったのは、ポンセのスペインのフォリアによる変奏曲とフーガ。ギターソロのオリジナル曲としては最大規模級の長大な曲で、めったにコンサートで演奏される事の無い名曲です。あの巨匠セゴビアをして「バッハのシャコンヌに匹敵する」と絶賛した曲です。高木洋子さんとのデュオで演奏されたロドリーゴのアランフェス協奏曲の第2楽章も心に染み入る名演奏で感動的でした。他にもピアノソロやギターアンサンブル「カンパニージャ」との共演など盛りだくさんの演目で大いに楽しめました。
プログラムは急きょバリオスの大聖堂の第3楽章のピアノ編曲版が追加演奏されるというサプライズ演出があり、ピアノファンとギターファンの両方を喜ばせていました。
アンコールはギターソロ1曲と、ギターとピアノのデュオでエルビートが華やかに演奏されて締めくくられました。


会場はキャパ300席ほどの杉田劇場でしたが、音楽評論家の濱田滋郎氏など多数のお客さんが来場して盛況でした。中にはマリア・エステルさんの大ファンと言う韓国人のギターの先生が15歳のお弟子さんを連れてこのコンサートを聴くためだけに来日して、打ち上げにも参加し翌日には帰国するとの事でした。この方は昨年はマリアさんの来日が無かったので、スペインまで聴きに行ったとの事です。すさまじい追っかけぶりです（笑）。

演奏は全てPAを使っていたようで、音が天井付近から降ってくる感じがしましたが、増幅の仕方がごく自然な感じでしたので違和感はそれほどありませんでした。ただ、このぐらいの会場でしたら生演奏でも良かったかな？とも思いました。

打上げでたまたまマリアさんの隣に座る事が出来たおかげでマリアさんに伺ったところ、来日は瀬戸大橋国際ギターコンクールで優勝した時に18歳で初来日した時以来、何と29回目の来日との事。かなりの親日家です。日本語も上手でした。ギタリストの手塚健旨さんやピアニストの高木洋子さんなど日本人音楽家との親交が深い事も来日回数が多い要因になっているのだと思います。逆に、手塚さんや高木さんもスペインに演奏旅行に数えきれないほど回数を行っているようです。素晴らしい日西文化交流です。


10/29には豊洲シビックセンターホールで、マリアさんのソロリサイタルが開催されるとの事ですので、今回聴き逃がした方は是非聴いてみてはいかがでしょうか。お勧めします。
写真は主に私が撮影したものですが、一部ステージ演奏の様子は主催者の高木洋子さんから入手したものをおりまぜながら紹介しますのでお楽しみください。

今回のマリアさんの来日公演は下記カンパニージャのサイトに今後のスケジュールが掲載されていますのでご参照ください。
https://sites.google.com/view/campanilla-musica