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2021年04月30日22:02

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ジャンボ鶴田怪物伝説(740)

86年「チャンピオン・カーニバル」は馬場、スタン・ハンセン、タイガーマスクを欠く興行となりましたが、全日本、ジャパン、国際血盟軍、カルガリー・ハリケーンズの4軍団による抗争はデッドヒート。

4月20日、姫路市厚生会館で行われる予定だったUNヘビー級王座決定リーグ戦、ジャパン同門対決、キラー・カーンと谷津嘉章の一戦は谷津の棄権によりKカーンの不戦勝。Kカーンは1不戦勝3反則負け1両者反則の2点でリーグ戦終了。谷津は全公式戦棄権による0点。

天龍ベルト返上のきっかけを作った谷津としては不十分な調子でリーグ戦に出たところで決勝に出られる可能性は低く、ならば優勝した新王者に挑戦した方が手っ取り早いと考えたと思います。

4月21日、月曜日、後楽園ホール(観衆2,200人発表)大会はジャパンプロレスヘの売り興行。私は新社会人3週間目の月曜でしたが、早く仕事が終わり、当日券で観に行くことが出来ました。

メインイベントはジャパンvsカルガリー・ハリケーンズ頂上対決の6人タッグマッチ、前85年11月2日、ジャパン主催シリーズ、後楽園ホール大会の再戦、長州力&谷津&小林邦昭組とスーパー・ストロング・マシン&ヒロ斉藤&高野俊二組の一戦。前回は長州のリキラリアットの前に高野俊がマットに沈んでおり、ハリケーンズは待望の全日本参戦初シリーズで存在感を示さねばならず、連敗は許されないところ。

試合はヒロがマシンに場外から椅子を投げて渡し巧みにレフェリーのタイガー服部の注意を引きつけておいて、マシンが小林の脳天を椅子で一撃、すかさずカバーに入り、12分47秒に片エビ固めでカウント3。反則を使ってですがハリケーンズの勝利。長州、谷津は「反則だっ!」とレフェリーに掴みかかりましたが判定は覆らず。

セミファイナルは鶴田&天龍組がテッド・デビアス&オレイ・アンダーソン組と対戦、12分58秒、天龍が強引な逆さ押さえ込みでオレイを撃破しています。

アジア・タッグ選手権試合、王者チーム、石川敬士&マイティ井上組に元同王者チーム、アニマル浜口&寺西勇組が挑戦。試合巧者チーム同士の一戦はテンポの早い小気味いい試合展開となりました。浜口が石川をエアプレーン・スピン(飛行機投げ)に担ぎ上げたところをM井上が浜口にドロップキック、両者もんどり打って場外に転落、そのまま4者場外乱闘となり、12分53秒に石川と浜口が両者リングアウトの引き分け。石川&M井上組が初防衛に成功しました。

Kカーンとロン・バスのシングルマッチは3分34秒、椅子を持ち出したKカーンがバスを椅子で殴打、静止に入ったレフェリーにも椅子で一撃を加えて反則負け。

ハンセンの試合が組まれなかったのは物理的に無理で仕方ないとは思いますが、豪華外国人選手を売り物にしていた全日本プロレスのリングに、外国人が3人しか出場しなかったのはやはり寂しい印象を受けました。

全日本対国際血盟軍、サムソン冬木&大熊元司&ハル薗田組とラッシャー木村&阿修羅・原&鶴見五郎組の6人タッグマッチは12分47秒、R木村が薗田をブルドッキング・ヘッドロックから体固めで国際血盟軍の勝利。剛竜馬、アポロ菅原、高杉正彦の3人がいなくなり、戦力ダウンの国際血盟軍は中堅相手に負けることは許されません。

全日本対ジャパン、グレート小鹿&渕正信組vs保永昇男&仲野信市組は12分6秒、渕が仲野をドリルアホール・パイルドライバーから体固め。全日本同士のロッキー羽田と百田義浩のシングルマッチは10分8秒、レフェリーのブラインドを突いた羽田が義浩に急所攻撃を見舞って体固めで押さえ込んでのフォール勝ち。

第1、2試合は全日本対ジャパンの若手。百田光雄は佐々木健介に7分1秒、変形アキレス腱固めでギブアップ勝ち。小川良成は山本英俊を9分20秒に逆さ押さえ込みで降しています。小川も健介、山本とジャパンの若手が台頭してきて競えるライバルが出来ました。

4月22日、埼玉県秩父市民体育館で行われたUNヘビー級王座決定リーグ戦公式戦最終試合、デビアスvs原は11分7秒、デビアスがエビ固めに原を丸め込みフォール勝ち。既に決勝進出は確定していましたが、これで3勝1不戦勝1時間切れ引き分け無敗の9点で天龍と相星になり同点首位で決勝へと駒を進めました。原は1不戦勝2敗1両リン1両者反則の2点と自力による勝ちが1つもなく不振に終わりました。
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