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2021年04月29日22:39

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ジャンボ鶴田怪物伝説(739)

86年4月20日、ミネソタ州ミネアポリス・ヒューバート・Hハンフリー・メトロノーム、AWAのビッグマッチ「レッスルロック」前半戦の模様です。

プロレスvsプロボクシングミックスドマッチ、「ヨーロピアン・レスリング・ボクシングマッチ」(3分10ラウンド)ラリー・ズビスコに元世界ランカーのヘビー級プロボクサー、スコット・レドー(レドークス表記の文献もあり)が対戦。レドーはアマチュアボクシング出身で、地元がミネアポリス、元WBA世界ヘビー級王者、レオン・スピンクスが王座を獲る前に引き分けたり、ロン・ライル、ケン・ノートンにも勝ったことがある実力者。

80年にはラリー・ホームズのWBC世界ヘビー級王座に挑戦するも左目の上を大きくカットしてしまい出血によるTKO負け。この時は既にリタイア状態でしたが、地元の英雄とあって声援はレドーに集中。これに露骨に不快感を現したズビスコが5ラウンド12秒、レドーを場外に投げて鉄柱に頭部をぶつけての反則負けとなりました。

AWA世界タッグ選手権試合、王者チーム、カート・ヘニング&スコット・ホール組にスコット&ビルのアーウィン兄弟のロングライダーズが挑戦。12分9秒、カートがビルをコーナーポスト最上段からのミサイルキックを決めて体固めでフォールしカート&ホール組の防衛。

AWAアメリカス・ヘビー級選手権試合、王者サージェント・スローターにキマラ(カマラ、ジャイアント・キマラ)が挑戦、9分41秒、キマラのマネージャーであるスカンドル・アクバ(73年6月に国際プロレスに来日、ザ・シークのコピー版のようなアラビアンギミックレスラー)の乱入によりスローターの反則勝ちで王座防衛となりました。

元NWA世界ヘビー級王者、ハーリー・レイスと前AWA世界ヘビー級王者、リック・マーテルの豪華シングルマッチがさり気なく組まれています。マーテルがレイスをボディスラムに担ぎ上げましたが位置が悪くロープ際、レイスは担がれながらも身体を動かしてマーテルのバランスを崩して両者もつれて場外に転落。場外乱闘で互いの足の引っ張り合いとなり11分17秒に両者リングアウトの引き分け。このカードを前半でやってしまったのは勿体ないと思います。

馬場は全日本プロレスの常連外国人であるボブ・ブラウンとのシングルマッチが組まれ5分9秒、河津落としからカウンターの16文キックを決めての体固めで完勝。馬場の試合前にプロレス転向を発表したばかりの輪島大士がリング上から観客に挨拶。「スモウレスリングのグランドチャンピオンがプロレスに転向した」と紹介されています。

タイガーマスクは80年5〜6月の全日本プロレス「スーパー・パワー・シリーズ」に一度だけ来日した“ロックンロール“バック・ズモフとシングルマッチで対戦、10分10秒にダイビング・ボディアタックからの体固めで勝利。

1〜2月に全日本プロレスに参戦したばかりのバリー・ウィンダム&マイク・ロトンド組のUSエキスプレスvsスティーブ・カーン&スタン・レーン組のファビラス・ワンズは14分11秒、ウィンダムがレーンをダイビング・エルボードロップからの体固めでフォールしUSエキスプレスに軍配が上がりました。

ダグ・サマーズ&バディ・ローズ組とショーン・マイケルズ&マーティ・ジャネッティ組のミッドナイト・ロッカーズの対戦。サマーズ&ローズ組というのは、実は初来日が一緒。75年11〜12月の全日本プロレス「ジャイアント・シリーズ第2弾」で同じシリーズに初来日、ローズはポール・パースマンの名前で来日しました。

パースマンは初来日前の75年11月8日、ミネソタ州セントポール・シビックセンターでガニアがニックに敗れてAWA世界ヘビー級王座を奪われた時のレフェリー、ニックのマネージャー、ボビー・ヒーナンの介入を見逃してニック勝利の3カウントを叩いています。

このシリーズはダスティ・ローデス&ディック・マードック組のテキサス・ジ・アウトローズが主役であり、メインイベントのタッグマッチはほとんどアウトローズばかりであり、終盤になってサマーズ、パースマンがそれぞれ1回づつメインのタッグマッチに出る位で、2人のタッグチームは6人タッグ含めて1度もありません。

ミッドナイト・ロッカーズはまだ出世する前。ジャネッティがコーナーポスト最上段から攻撃をしようとしたところ、ローズがジャネッティの足を引っ張り、ジャネッティは股間をトップロープに打ち付けてしまいます。そこをサマーズが押さえ込んで12分3秒、体固めでフォールし、サマーズ&ローズ組のベテランコンビが勝ちました。

ワフー・マクダニエルvsカーネル・デビアース(エド・ウイスコスキー)のシングルマッチは5分3秒にオーバーザ・トップロープによりワフーの反則負け。ブラッド・レイガンズとボリス・ズーコフは8分31秒にレイガンズがサイド・スープレックスからの体固めで勝ちました。

第1試合に組まれたのは女子バトルロイヤル、キャンディ・デバイン、シェリー・マーテル、デスピナ・マンタガス(後のターザン後藤夫人)、ミスティー・ブルー・シムズ、ジョイス・グレイブル、デビー・コムズ、キャット・ルルー、ルナ・バション、テーラー・トーマス、ローズ・デバインの10選手が参加。シェリーがキャンディをオーバーザ・トップロープで投げて優勝しています。 

シェリーはこの年の8月に旗揚げする女子プロレスの第2団体「ジャパン女子プロレス」に10月に初来日します。
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