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2021年02月24日23:17

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週プロ流智美あの日あの時予想2020年総括(49)

第165戦 12月16日発売号○国際プロレス勢、初の新日本プロレス参戦、長州力&木戸修組vsアニマル浜口&寺西勇組(78年新日本プロレス蔵前国技館)【参考】2015年12月16日発売号はプレ日本選手権優勝決定戦、猪木vsヒロ・マツダ(予想・正解と同一興行)

【解説】国際プロレスは78年末にこれまで友好関係にあった全日本プロレスと手を切り、忌み嫌っていた猪木の新日本プロレスと交流を始めます。きっかけは9月に吉原功社長が自身のプロレス生活25周年を記念して11月に開催を予定していた「日本リーグ争覇戦」に新日本プロレスから選手を派遣して欲しいと要請したことから始まりました。

新日本プロレスからは星野勘太郎、山本小鉄の2人を送ると回答がありましたが、日本リーグ争覇戦に選手派遣を約束していた馬場がこれを聞いて「新日本プロレスから選手を派遣してもらうなら、ウチの選手は貸さない」と難色を示し、吉原社長は長い付き合いである馬場の顔色を見て新日本プロレスからの申出を断らざるを得なくなりました。

吉原社長はお詫びにと9月21日、新日本プロレス品川プリンスホテル・ゴールドホール大会の会場に足を運び猪木と会談、猪木は「何か出来ることがあったらいつでも言って下さい」と終始和やかなムードで行われました。

11月3日、大田原市民体育館で開幕した日本リーグ争覇戦は全日本プロレスから鶴田(決勝トーナメントから参戦)、ミスター・サクラダ(桜田一男)、グレート小鹿、大熊元司、ロッキー羽田に実質的には全日本プロレス所属と言っていいフリーのキム・ドク、石川孝志が出場しています。

新日本プロレスも同時期に同趣旨のリーグ戦「プレ日本選手権」を開催、開幕戦の11月17日、後楽園ホールで元国際プロレス所属でかつては国際の看板タイトルであったIWA世界ヘビー級王者だったストロング小林が「恩師である吉原社長の25周年に花を添えたい」と日本リーグ争覇戦の中で唯一の都内大会場での開催となる11月25日、蔵前国技館大会にゲスト出場したいと表明。

国際プロレスの蔵前大会にはS小林と小林邦昭が出場、国際の所属選手の中には74年に国際を退団し、猪木と対戦して敗れた(74年3月19日、蔵前国技館、NWF世界ヘビー級選手権試合)S小林を「後ろ足で砂をかけるように出ていった」と不快に思っている選手もマイティ井上を始め何人かおり、軋轢を回避する為にフリーのミスター・ヒトとのシングルマッチが組まれ、15分59秒にリングアウト勝ち。

小林邦昭は寺西勇とシングルマッチで対戦、10分18秒にジャーマン・スープレックスホールドで敗れています。小林邦はまだメキシコ、ロサンゼルスに修行に出る前の若手でしたが、後に新日本プロレス、ジャパンプロレスで共闘することを考えると興味深い組合わせだと思います。

この動きだけではなく、9月に吉原社長と猪木が会談したのを知った時点で馬場は国際と訣別するつもりだったか、吉原社長も馬場との提携にこれ以上のメリットはないと判断したか、おそらくどちらも正解と思われ、日本リーグ争覇戦を最後に72年10月の全日本プロレス旗揚げ以来6年続いた両団体の提携は打ち切られました。

11月30日、千葉公園体育館での優勝決定戦でラッシャー木村はプロフェッサー・タナカを11分5秒、バックドロップからの片エビ固めで破り優勝。吉原社長は「日本リーグ争覇戦の優勝者であるR木村と、新日本プロレスのプレ日本選手権の優勝者を対戦させたい」とコメント。新日本プロレスとの対抗戦に新たに活路を見出していこうとハラを決めました。

吉原社長は先ず単独で新日本プロレスの12月14日、大阪府立体育会館に来場、リング上からマイクで観客に挨拶し最終戦の12月16日、蔵前国技館に国際所属の選手を送り込むと発表。

12月16日、プレ日本選手権の優勝決定戦が行われる蔵前国技館には国際プロレスからアニマル浜口と寺西が参戦、新日本プロレスの実力派コンビ、長州力&木戸修組と対戦、30分時間切れ引き分けとなっています。この試合はテレビ朝日では収録されませんでしたが、映画「四角いジャングル、激突!格闘技」にフィルム映像でダイジェスト映像が入っており、そちらで現在も視聴可能になっています。

また、メインイベントのプレ日本選手権優勝決定戦、猪木vsヒロ・マツダ戦を前に吉原社長がR木村と半年間に亘るカナダ修行から凱旋帰国した原進(阿修羅)を伴ってリングに登場、日本リーグ争覇戦に優勝したR木村と猪木vsマツダ戦の勝者、原と藤波辰巳を対戦させたいと表明しています。実際には猪木とR木村が対戦するのはこれより2年10か月後、国際プロレス崩壊後の81年10月8日、蔵前国技館、藤波と原が対戦するのは1年5か月後の80年4月3日、蔵前国技館となる訳です。

※対戦成績は165戦33勝132敗、勝率200。
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