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2020年11月25日22:49

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ありがとう!横浜文化体育館(78)

馬場の死後、全日本プロレスの代表取締役となった三沢光晴は、オーナーである馬場元子未亡人との意見の相違から00年5月28日、全日本後楽園ホール大会の試合前に代表取締役を解任されてしまい、「スーパー・パワー・シリーズ」最終戦、6月9日の日本武道館大会で興行終了を待たず、荷物を纏めて退出してしまい、全日本と訣別。

それから1週間後の6月16日、新しくプロレス、格闘技の試合会場としてオープンが決まっていたディファ有明の敷地内に建設された事務所において新団体「プロレスリング・ノア」の設立を発表。全日本からノアに移籍したのは川田利明、渕正信を除く日本人レスラー全員(日本陣営として参加していたマウナケア・モスマンは外国人扱で除外)と和田京平を除くレフェリー全員、リングアナでフロント仲田龍始め全日本から主要スタッフが大量移籍、選手、フロント併せて総勢50人という数に登り、全日本プロレスは屋台骨が大きくグラつきました。

ノア旗揚げ興行は8月5、6日の両日、ディファ有明で開催され、特に5日の旗揚げ第1戦はチケットが発売と同時に完売、入り切らなかった観客の為に会場敷地内にビジョンが設置され、無料でライブビューイングが行われるファンサービスぶりでした。テレビ中継はファイティングTVサムライが収録しました。

5日の第1戦では三沢、小橋建太(健太から改名)、田上明、秋山準のトップ4による入場してから組み合わせがわかるタッグマッチ60分3本勝負がメインイベントとして行われ、三沢&田上組vs小橋&秋山組というカードになりました。

秋山が1本目に僅か2分、三沢をフロント・ネックロックで倒し、2本目も田上をエクスプロイダーでフォールし1人で三沢&田上から勝ちを奪ってのストレート勝ち。まさかの展開に観客は唖然とし、試合終了後、握手を求めてきたパートナーの小橋にも握手に応じるフリをしながらもバックドロップで小橋を投げつけ、1人で控室に戻り、「俺を見ればノアがわかる!」と豪語。秋山はノア旗揚げを機に反対制派として革命を起こしていくことを決意しました。

翌8月6日、ディファ有明での第2戦では小橋と秋山のシングルマッチが組まれ、秋山が小橋を撃破、全日本プロレス時代は四天王の次に位置していた秋山が一気に抜け出ました。

ノア初の横浜文化体育館大会は旗揚げ2か月後の00年10月8日、「Navigation」(サムライTV収録、観衆5,300人超満員発表)として開催されています。全日本プロレス時代から行われてきた秋田県湯沢市皆瀬とことんキャンプ場のフリーイベント以外にはディファ有明クラスの会場だけでしか興行をしていなかったノアにとっては団体初のビッグマッチと言え、1,800人しか収容出来ないディファ有明ではチケットを買えない観客もおり、初めてノアを観戦する人も多かったと思います。

秋山率いる反体制ユニット「スターネス」は全日本プロレス時代から継続されていましたが、金丸義信、志賀賢太郎、橋誠、森嶋猛がメンバーとしており、さらにノア改革を推進する秋山は大森隆男、高山善廣、浅子覚の「ノーフィアー」とも共闘戦線を張りました。

しかし、秋山とノーフィアーの共闘に関しては大森と高山の意見が衝突し、9月16日のディファ有明でノーフィアーは仲間割れ、メインイベントでは高山が秋山と組み、大森は小橋と組んで対戦しました。

小橋はこの日からイメージカラーだったオレンジ色のタイツを封印し、黒のタイツに黒のフード付ガウンを着用しての入場。

試合中、大森は対戦相手である高山にアイコンタクトするといきなり小橋に向かって裏切りのアックスボンバー、ノーフィアーの仲間割れは小橋を欺くギミックでした。さすがの小橋も1対3では太刀打ち出来ず
23分29秒、高山のエベレスト・ジャーマンの前にフォール負け。試合後も3人がかりで小橋を痛めつけるスターネス&ノーフィアー連合軍に、田上が入って来て小橋を救出しました。

セミファイナルは三沢&小川良成&丸藤正道組のアンタッチャブルにベイダー&スコーピオ&リチャード・スリンガー組が対戦。ベイダーとスコーピオは全日本プロレスに直近までレギュラー参戦していましたが、ノアに移籍、テリー・ゴディの甥であるスリンガーも全日本から移籍して来ました。14分17秒、スコーピオスプラッシュからの片エビ固めでスコーピオが丸藤をフォールしています。

セミ前の田上と力皇猛のシングルマッチは9分27秒、喉輪落としからの片エビ固めで田上が貫禄勝ちを収めています。池田大輔と志賀のシングルマッチは12分16秒キン肉バスターからの体固めで池田に軍配が上がりました。

全日本プロレス時代から連綿と続く新ファミリー軍配vs新悪役商会、ラッシャー木村&百田光雄&森嶋猛組と永源遙&本田多聞&泉田純(純、竜舞、竜角)組は15分20秒首固めで百田が本田を首固めで新ファミ軍の勝利。

バーニング、菊地毅&小林健太(KENTA)組とスターネス、井上雅央&金丸組の対戦は15分16秒、アルゼンチンバックブリーカーで雅央が小林をギブアップさせました。

第1試合の浅子と橋のシングルマッチは11分25秒、SDA(スクリュー・ドライバー・アサコ)からの片エビ固めでノーフィアーの「リーダー」である浅子が勝ちを収めました。
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