ありがとう！横浜文化体育館(73)

15年８月23日、横浜文化体育館ＯＺアカデミープラム麻里子追悼興行「プラムの花咲くＯＺの国2015 YOKOHAMA DREAM PARKS３」(観衆2,025人発表)が行われています。ＯＺにとっては２年ぶりの横浜文体大会となりました。

ＯＺアカデミー無差別級王座はＡＫＩＮＯ→倉垣翼→ＡＫＩＮＯと移動しましたが、15年６月７日、新宿FACE昼興行で紫雷美央がＡＫＩＮＯを13分35秒、土蜘蛛で破り王座獲得。新王者として同日夜の同じ新宿FACE「ＯＺＡＢＵＮ興行」(ＯＺアカデミーとプロレスリングＷＡＶＥの運営会社であるＺＡＢＵＮの合同興行)の第１試合に出場した美央は、第１試合で小林香萌(ＷＮＣ−ＲＥＩＮＡ)と対戦、引退したばかりの中川ともかのアシストはあったものの、格下の小林に僅か１分29秒、中川譲りの「120%スクールボーイ」の前にフォール負けを喫し、ベルトを剥奪されてしまいました。　

美央は僅か４時間という超短命王者に終わり、空位となったＯＺ無差別級のベルトを巡ってこの日の横浜文体で変則ルールによる王座決定戦が行なわれました。

ＡＫＩＮＯ＆加藤園子＆倉垣翼(フリー)組vs松本浩代(ＷＡＶＥ)＆志田光(フリー)＆中島安里紗(ＪＷＰ)組のイリミネーションルールによる６人タッグマッチを行い、最後に残った選手がベルトを巻くという試合形式(時間無制限)。

試合は26分50秒、松本がＡＫＩＮＯをエビ固めでフォールしＡＫＩＮＯ退場、続いて32分28秒、志田が倉垣を魂のスリーカウント(ロープの反動を利しての顔面への両膝蹴り)から片エビ固めでフォールし倉垣退場。

パートナー２人が退場となり１対３と追い込まれたことでここからエンジンがかかった加藤が34分48秒に志田を、41分８秒には中島を、クーロンズ・ゲートからの片エビ固めで連破し、決勝は加藤と松本によるラスト・スタンディング・ウーマンマッチとなり56分49秒、ドラゴンバレー(08年に引退したデビル雅美の得意技、ファイヤーバレーとほぼ同じ、変型ツームストン・パイルドライバー)によるＫＯ勝ちで加藤が松本を撃破、キャリアでは20年というベテランながら、ガイアジャパン時代から足の故障により何度も長期欠場を繰り返し、後輩達の指導や雑用をこなしながら復帰して来た加藤がついにＯZの頂点のベルトを巻きました。

新王者となった加藤に、ベルトを剥奪された前王者の美央が現れ、加藤にその場で挑戦表明、急遽加藤の初防衛戦となりましたが僅か２分33秒、加藤がドラゴンバレーからの片エビ固めで美央を撃破。初防衛を果たしています。

加藤vs美央をボーナストラックマッチとすると、セミファイナルとなるＯＺアカデミー認定タッグ選手権試合、王者チーム尾崎魔弓＆美央組に花月(フリー)＆小林組が挑戦。17分22秒、小林が美央をジャックナイフ式エビ固めでフォールしベルト移動。花月＆小林組が新王者チームとなりました。美央は哀れタッグベルトは失うわ、剥奪されたベルトに挑んで秒殺負けするわで散々な一日となりました。

男女混合ミックスド６人タッグマッチ、アジャ・コング(フリー)＆鈴木みのる(パンクラスMISSION)＆葛西純(FREEDOMS)組vs桜花由美(ＷＡＶＥ)＆伊東竜二(大日本プロレス)＆砂辺光久(OZ−MENS、パンクラス)組。砂辺はパンクラス所属で総合格闘技をやりながらＯＺアカデミーの男子レスラー育成プロジェクト、OZ−MENSとしてプロレスにも参戦、23分32秒、アジャが桜花を裏拳からの片エビ固めで破り、アジャ＆みのる＆葛西組の勝利。

この日を境にＯＺを退団してフリーとなる永島千佳世が所属ラストマッチとして浜田文子と対戦、21分18秒、変型逆打ち(みちのくプロレスの野橋太郎が使う飛び付き式十字固め)で浜田を倒し、「これから先のレスラー人生長くないので自分のやりたいことをやっていく」と観客に挨拶しています。

ダイナマイト・関西は希月あおい(アイスリボン)を４分52秒、スプラッシュマウンテンからのエビ固めで寄せつけず完勝し、ボリショイ・キッド(コマンド・ボリショイ、ＪＷＰ)は正体バレバレの旧姓・ボリショイ・キッド(旧姓・広田さくら、結婚して名前の先に「旧姓」を付ける、フリー)と組んで星ハム子(アイスリボン)＆松本都(崖のふちプロレス)組と対戦、11分48秒、本家ボリショイが松本都をピコニースマッシュからの体固めで破りボリショイ＆旧姓・ボリショイ組が勝っています。　

第１試合は豊田真奈美(フリー)が米山香織(ガトウムーブ)を10分56秒、ジャパニーズオーシャン・クインビーボムからの体固めで降し、実力差を見せつけました。