mixiユーザー(id:21258650)

2020年11月17日20:45

146 view

ありがとう!横浜文化体育館(70)

尾崎魔弓が代表を務めるOZアカデミーは、団体化されたのは06年の話ですが、それより遡ること10年前の96年、尾崎が所属していたJWPと親密関係にあったガイアジャパンの佐藤季恵(シュガー)、永島千佳世が尾崎に「弟子入り」を直訴。JWPで尾崎の付き人をしていた天野理恵子(カルロス)を含めた団体の枠を超えた超党派ユニットとして結成されました。

OZアカデミー校長となった尾崎は97年にJWPを円満退団しフリーに。JWPとガイアジャパンの両団体に通常にレギュラー参戦していますが、徐々にガイアへの参戦がメインとなっていきました。

98年6月21日、クラブチッタ川崎でガイアのリングを使っての初のOZアカデミー自主興行を開催(観衆800人発表)。全4試合が組まれ、メインイベントで尾崎はバッドナース中村(RIE、FMW)をテキーラ・サンライズで破り、セミファイナルはシュガー佐藤がダイナマイト関西(JWP)にスプラッシュマウンテンで敗れています。

天野&永島組と植松寿絵&加藤園子(ガイア)組は永島が加藤をフィッシャーマン・バスターからの片エビ固めで破り、選手が少ない為この日2試合出場した尾崎とS佐藤は第1試合でタッグを組み、ネオ・レディースから参戦の井上京子&田村欣子組と対戦、S佐藤が田村をライガーボムで降しました。   

その後OZアカデミー自主興行はガイアで定期的に開催されていましたが、04年8月8日、横浜文化体育館に初進出「IRON WOMEN TOURNAMENT 女子プロレスの一番長い日」(観衆3,100人発表)というビッグマッチを開催。シングルとタッグのワンデートーナメントを同日にやってしまうという、94年11月20日、全日本女子プロレス東京ドーム大会を思わせる長時間興行にチャレンジしています。

第1試合、シングルトーナメント1回戦(試合時間はシングル、タッグとも時間無制限1本勝負)浜田文子(新間事務所)が永島を14分59秒、APクロスから片エビ固め。第2試合、シングルトーナメント1回戦、天野がアメージング・コングに4分39秒、リングアウト勝ち。

第3試合はシングルトーナメント1回戦、アジャ・コング(フリー)が桜花由美(JDスター)を4分50秒、フライング・ボディプレスから体固め。第4試合はシングルトーナメント1回戦、豊田真奈美(フリー)が大向美智子(フリー)を4分57秒、ジャパニーズオーシャン・クインビーボムからの体固めで撃破。

第5試合、シングルトーナメント1回戦、長与千種(ガイア)が因縁のシャーク土屋(フリー)と対戦、96年5月5日にはFMWのリングでデスマッチで対戦している遺恨のある両者でしたが、11分53秒、土屋がレフェリーの死角をついた火炎攻撃からの体固めでカウント3が入ってしまい、長与は1回戦敗退。第6試合、シングルトーナメント1回戦、校長・尾崎が出陣、堀田祐美子(AtoZ)を3分7秒、スクールボーイ(横入り式エビ固め)で丸め込んでの勝利。

第7試合、シングルトーナメント1回戦、ライオネス飛鳥(フリー)vs井上貴子(フリー)は4分52秒、スタンガンを使い、裏拳からの体固めで貴子が制しました。クラッシュは揃って1回戦負けに終わりました。

第8試合、シングルトーナメント1回戦はS佐藤が関西を9分54秒、白虎(小川直也のSTOと同じ大外刈り、佐藤は福島県会津若松市出身だったことから命名)から体固めで降しています。2回戦進出は浜田、天野、アジャ、豊田、土屋、尾崎、貴子、S佐藤の8選手。

第9試合のタッグトーナメント1回戦第1試合はシングルトーナメント1回戦で敗退した8人が出場試合順でチームを結成し対戦。シングルトーナメント第1試合敗者永島&同第2試合敗者アメージング・コング組vs同第3試合敗者桜花&同第4試合敗者大向組という組み合わせとなり、5分56秒、永島が桜花をフィッシャーマン・バスターからの片エビ固めでフォール勝ち。

第10試合、タッグトーナメント1回戦第2試合、シングルトーナメント1回戦第5試合敗者長与&同第6試合敗者堀田組と同第7試合敗者飛鳥&第8試合敗者関西組の対戦、図らずもタッグながらクラッシュ対決がOZのリングで実現、10分29秒、長与が関西を二段蹴りからの体固めで破りました。

第11試合、シングルトーナメント2回戦第1試合は天野が浜田を5分56秒、一瞬の三角絞めでギブアップさせて勝利。第12試合、シングルトーナメント2回戦第2試合、全女からガイアで長い因縁のアジャと豊田の一騎討ち、6分30秒、豊田がスクールボーイ(横入り式エビ固め)に丸め込んでクイックながら宿敵アジャからフォール勝ち。

第13試合、シングルトーナメント2回戦第3試合は尾崎と土屋の異色対決、10分57秒、こちらもスクールボーイ(横入り式エビ固め)で尾崎が土屋を降しました。やはり巨漢レスラー相手には丸め込みが効果的です。第14試合、シングルトーナメント2回戦第4試合、S佐藤が貴子を4分、雷電(ヒップドロップ)からの体固めで難なく撃破。

シングルトーナメント準決勝進出は天野、豊田、尾崎、S佐藤の4選手。

第15試合、タッグトーナメント2回戦第1試合は1回戦を突破した永島&アメージング・コング組が長与&堀田組のベテラン組と対戦。7分6秒、永島が堀田を前方高角度回転エビ固めに決めて永島&アメコン組の勝利。

第16試合、タッグトーナメント2回戦第2試合はシングルトーナメント2回戦第1試合の敗者浜田と同第2試合の敗者アジャが組み、同第3試合敗者貴子&同第4試合敗者土屋組と対戦。貴子&土屋組は同じヒールでも水と油ほど違い、タッグワークが上手くいかず、7分18秒、アジャがコーナーポスト最上段からのダイビング・エルボードロップからの体固めで土屋を破りました。

第17試合、シングルトーナメント準決勝、天野vs豊田は僅か53秒、首固めの奇襲で天野が豊田から3カウントを奪う大金星。第18試合、シングルトーナメント準決勝、尾崎とS佐藤の師弟対決は7分19秒、尾崎がシャイニング・ケンカキックからの片エビ固めで佐藤を押さえ込み、決勝進出。

第19試合、タッグトーナメント準決勝は永島&アメージング・コング組とアジャ・コング&浜田組の激突となり、8分56秒、永島が浜田のAPクロスを切り返してのエビ固めでカウント3を奪いました。

第20試合のセミファイナル、タッグトーナメント決勝は準決勝を制した永島&アメージング・コング組にシングルトーナメント準決勝敗退の豊田、S佐藤を加えた4選手による4WAYマッチとなり先にフォールを奪った選手(チームではない)が優勝という変則ルール。乱戦になれば経験値の差が出て9分2秒、豊田が佐藤をジャパニーズオーシャン・クインビーボムからの片エビ固めで破り、タッグトーナメントに1人優勝となりました。

第21試合、メインイベント、シングルトーナメント決勝は尾崎と天野の師弟対決、4試合目となりさすがの尾崎(当時35歳)も疲れが出たか若い天野(当時27歳)のカルロスゴーン(回転式ヘッドバット)の前に16分55秒、体固めでフォール負け。天野がシングルトーナメントに優勝、激闘を制しました。

この大会も横浜文体の歴史に残る壮絶な大会であり、女子プロレスの持つ底力を見せつけた興行だったと思います。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年11月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

最近の日記