「ニューイヤー・ウォーズ SUPER BATTLE86」第2戦、1月2日、後楽園ホール(テレビ収録、観衆3,400人超満員発表)大会。試合開始は午後12時30分。
この年も前85年に引続き、全日本対ジャパンによる戦闘モードが強く新春恒例の豪華絢爛「スーパーヘビー級バトルロイヤル」は行われず。古くからの全日本プロレスファンは物足りなかったのではないでしょうか?
メインイベントは鶴田&天龍組の鶴龍コンビがニキタ・コロフ&クラッシャー・クルスチェフ組のザ・ロシアンズとノンタイトルで対戦、鶴田がクルスチェフをジャンピング・ニーパット、ジャンボ・ラリアット、そしてトドメとばかりバックドロップを決め、フォールの体勢に入りましたが、そこへニキタがチェーンを持って乱入、鶴田の首をチェーンで絞め上げて11分31秒、鶴龍コンビの反則勝ちとなりました。
反則決着ではありましたが、クルスチェフは鶴田のフォールを自力で返せなかったので内容では鶴龍コンビが圧倒していました。
セミファイナルはジャパン対国際血盟軍、長州力&谷津嘉章&アニマル浜口組とラッシャー木村&ザ・グレート・カブキ&阿修羅・原組の一戦。カブキの助っ人参戦でさらなる戦力増強を果たした国際血盟軍。長州と谷津が原に合体式ハイジャック・パイルドライバー、R木村がカットに入り、止めに入ったレフェリーにも暴行を加え、13分42秒、ジャパン軍団の反則勝ちに終わっています。
セミ前に組まれたのは夢のシングルマッチ、タイガーマスクとミル・マスカラスのシングル初対決。(45分1本勝負)、試合はグラウンドによる攻防が中心となり、空中殺法の応酬を期待したファンは肩透かしを食らいました。
タイガーマスクがマスカラスにコブラツイスト、マスカラスも切り返し、コブラツイストの掛け合いから両者もつれて場外に転落、11分34秒、両者リングアウトの引き分けに終わっています。ハッキリ言って凡戦でした。
前日の元日興行で長州と異種格闘技戦を行ったトム・マギーはこの日は通常のプロレスの試合に出場、ジャパンの栗栖正伸とシングルマッチを行い、4分38秒、ツームストン・パイルドライバーからの片エビ固めでフォール勝ちを収めました。
全日本対国際血盟軍、馬場&石川敬士&サムソン冬木組と鶴見五郎&剛竜馬&アポロ菅原組の対戦は12分7秒、石川がちょうど1年前に引退した大仁田厚の得意技であるサンダー・ファイヤーから菅原を片エビ固めに決めて全日本軍の勝利。
全日本対ジャパン、マイティ井上&渕正信組vs小林邦昭&寺西勇組のジュニア対決は20分時間切れ引き分け。全日本対国際血盟軍、大熊元司と高杉正彦のシングルマッチは6分2秒、大熊がジャンピング・ヘッドバットからの片エビ固めで高杉を寄せ付けず豪快なフォール勝ち。
全日本対ジャパン、ハル薗田&百田義浩組と保永昇男&新倉史裕組は12分50秒、技巧派保永が義浩を回転エビ固めで降しジャパン軍団に凱歌が上がりました。第1試合はジャパン同士の若手対決、仲野信市と笹崎伸司のシングルマッチで8分19秒、仲野がジャーマン・スープレックスホールドで笹崎をフォールし先輩の意地を見せております。
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