85年「ワールド・チャンピオン・カーニバル」第17戦、10月24日、千葉公演体育館(観衆2,900人満員発表)大会。リック・フレアー、リック・マーテルは前日23日で帰国しています。
メインイベントは長州力&キラー・カーン組とアニマル&ホークのザ・ロード・ウォリアーズが激突。3月14日、愛知県体育館の同一カードでは、長州&Kカーン組がウォリアーズのAWA世界タッグ王座に挑戦、5分35秒に両チームリングアウトの引き分けに終わっていますが、ウォリアーズは来日前の9月29日、ミネソタ州セントポール・シビックセンターでジム・ガービン&スティーブ・リーガル組に敗れて王座転落、無冠となっており、ノンタイトルでの対戦となりました。
長州がホークをリキラリアットからサソリ固めに捕らえると、マネージャーであるポール・エラリングが観客席のイスをアニマルに渡し、アニマルは長州をイスで一撃。レフェリーの面前だった為、4分32秒、ウォリアーズの反則負けが取られました。
セミファイナルではドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク&鶴田組の日米師弟トリオが結成され、国際血盟軍のラッシャー木村&阿修羅・原&鶴見五郎組と対戦、14分23秒、ドリーがテキサス・クローバーホールドで鶴見をギブアップさせました。戦力増強の国際血盟軍ですが、流石に相手チームが強力過ぎました。
セミ前に組まれたのは馬場&天龍組vsテリー・ゴディ&アート・クルーズ組の一戦。10分34秒、天龍がクルーズを延髄斬りからの片エビ固めに決めて馬場&天龍組の完勝に終わっています。
ミル・マスカラスは渕正信とシングルマッチで対戦、7分29秒、ダイビング・ボディプレスからの片エビ固めでマスカラス貫録の勝利。
全日本対ジャパン、タイガーマスク&石川敬士&ターザン後藤組と谷津嘉章&小林邦昭&寺西勇組の6人タッグマッチは11分34秒、谷津がブルドッキング・ヘッドロックからT後藤を体固めに決めてジャパン軍の勝ち。
ザ・グレート・カブキはチャボ・ゲレロとのタッグでジャパンの保永昇男&仲野信市組と対戦、7分3秒、チャボがフロント・スープレックスから仲野を体固め。
全日本対ジャパン、グレート小鹿&大熊元司組の極道コンビと栗栖正伸&笹崎伸司組は11分47秒、大熊が若い笹崎をジャンピング・ヘッドバットからの体固めでフォールし極道コンビが体格差とキャリアの違いを見せつけました。
この日が最終日となるビル・ロビンソンはロッキー羽田とシングルマッチで対戦し、5分3秒、ワンハンド・バックブリーカーからの片エビ固めで破り、有終の美を飾りました。帰国後、47歳となっていたロビンソンは人知れず引退しています。
この次の来日が92年5月8日、UWFインターナショナルの横浜アリーナでのニック・ボックウィンクルとのエキシビションマッチになりますから、全日本プロレスとはこれが最後でした。結局、長州との初対決やアニマル浜口、寺西との国際プロレス以来の対戦は実現せずに終わっています。
全日本対ジャパン、マイティ井上と新倉史裕のシングルマッチは7分4秒、M井上がサマーソルト・ドロップからの片エビ固め。全日本対国際血盟軍、ハル薗田&百田義浩組vsアポロ菅原&高杉正彦組は10分47秒、薗田が高杉をフィッシャーマン・スープレックスホールド(網打ち式原爆固め)でフォールし薗田&義浩組の勝利。
第1試合では全日本同士の百田光雄と川田利明のシングルマッチが組まれ、川田が「関所」光雄を相手に15分時間切れ引き分けに持ち込みました。川田は初の海外修行が決まりました。
ログインしてコメントを確認・投稿する