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2020年06月27日22:36

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ジャンボ鶴田怪物伝説(651)

85年「ワールド・チャンピオン・カーニバル」第14戦、シリーズ天王山、10月21日、両国国技館(テレビ収録、観衆10,900人満員発表)大会。

メインイベントは世界マット界初のNWA世界ヘビー級王者リック・フレアーとAWA世界ヘビー級王者リック・マーテルのダブル・タイトルマッチ。これまで「世界3大メジャー」のうちNWAとWWF、AWAとWWFはそれぞれダブル・タイトルマッチが実現したことがありますが、NWAとAWAが交わるのは初めて。

日本で実現した背景にはビンス・マクマホン率いるWWFの全米制圧開始にNWAとAWAが手を組んで侵略者の手から自分達のテリトリーを守ろうと共闘戦線を張っていることと、馬場がNWA第一副会長の立場にいながら、AWAとも親密な関係を構築していたからでした。

試合はマーテルが鮮やかなフライング・ヘッドシザースを見せて攻勢に出ます。攻めるマーテルに受けるフレアー。ダブル・タイトルマッチとは言え、マーテルは挑戦者として、フレアーは王者としてのレスリングをしました。

フレアーが放ったフライング・ボディアタックをマーテルが受け止めましたが、勢い余ってマーテルはフレアーを抱えたまま場外へ。両者ダメージが大きくて立ち上がれず34分3秒、両者リングアウトの引き分けとなり、共にタイトル防衛に成功しています。

セミファイナルでは鶴田&天龍組とアニマル&ホークのザ・ロード・ウォリアーズがノンタイトルで対戦。両チームは3月9日、同所でのインターナショナル・タッグ王座を賭けた初対戦ではホークと鶴田が1本ずつ取り合った後3本目はマネージャーのポール・エラリングの乱入でウォリアーズの反則棄権負け。

6月5日、愛知県体育館での再戦もエラリングの乱入により鶴田&天龍組が反則勝ちを拾っておりこの日が3度目の対戦となりました。

アニマルが天龍をベアバッグに捕らえ、ホークがコーナーから飛んでのダイビング・ラリアット、アニマルが天龍をフォールの体勢に入ったところで鶴田がカットに入りました。

ホークを場外へ叩き落とすと鶴田とアニマルが激しい殴り合い、鶴田はアニマルに攻撃を加えようとロープに走りましたが、ロープを背にしたところで場外にいたホークがイスで鶴田の背中を一撃。レフェリーがゴングを要請し10分4秒、ウォリアーズの反則負けを宣告し、またしても試合は反則決着となりました。

鶴龍コンビ対ウォリアーズは3戦して鶴龍コンビの3反則勝ちとなっています。

セミ前に組まれたのは長州力&谷津嘉章組とミル・マスカラス&アート・クルーズ組の一戦。長州とマスカラスは74年10月、長州がヨーロッパ修行に出たばかりの時期に西ドイツ・ハノーバーで対戦しマスカラスが勝ったと伝えられています。試合は期待された長州とマスカラスの絡みは少なく、8分41秒、長州がクルーズをリキラリアットからの体固めで降し、長州&谷津組が盤石の勝利を飾りました。

ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク&タイガーマスク組とテリー・ゴディ&ビル・ロビンソン&チャボ・ゲレロ組による夢の6人タッグマッチ。テリー・ファンクとテリー・ゴディは2年前の83年8月31日、蔵前国技館でのテリー・ファンク引退試合(ドリー&テリー・ファンク組vsスタン・ハンセン&テリー・ゴディ組)以来の因縁の対決。

ロビンソンがタイガーマスクの左腕をロックすると、タイガーマスクは右肘でのエルボー、これで場外に転落したロビンソン(鶴田との試合等でロビンソンがよく見せる定番ムーブ)。リングに上がろうとしたロビンソンにタイガーマスクがリング内からプランチャ、さらにドリーがドロップキックで追い打ちをかけて、11分30秒、タイガーマスクがロビンソンにリングアウト勝ちの金星をあげて、ドリー&テリー・ファンク&タイガーマスク組の勝利。

「東洋の神秘」ザ・グレート・カブキと「蒙古の怪人」キラー・カーンのシングルマッチはセカンドロープからのダイビング・ダブルニードロップに来たKカーンをカブキが下から毒霧で迎え撃ち、4分50秒にカブキの反則負け。カブキは試合後に入ってきたテリー・ゴディと共闘していくことを表明しました。

全日本対国際血盟軍、馬場&石川敬士&マイティ井上組vsラッシャー木村&阿修羅・原&鶴見五郎組は10分39秒石川がコーナーポスト最上段からのダイビング・ボディプレスから鶴見を体固め。  

第3〜第5試合は全日本対ジャパンが3試合組まれました。渕正信&川田利明組と小林邦昭&仲野信市組は10分、仲野が首固めで川田からフォール勝ち。グレート小鹿&大熊元司組の極道コンビと寺西勇&栗栖正伸組は8分39秒、極道コンビの反則負け。

ハル薗田&ターザン後藤組と保永昇男&新倉史裕組は20分時間切れ引き分け。全日本対国際血盟軍、ロッキー羽田とアポロ菅原のシングルマッチは7分35秒、羽田が首固めで勝ち。

第1試合の全日本対ジャパン、百田義浩と笹崎伸司のシングルマッチは8分5秒、義浩がサイド・スープレックスからの片エビ固めで完勝しています。
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