85年「決戦!ダイナマイト・ウォーズ」第6戦、8月29日、宇都宮・栃木県体育館(テレビ収録、観衆5,200人超満員発表)大会。テレビ中継のゴールデンタイム復帰決定効果か、会場にも熱気が溢れていました。
メインイベントはドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組のザ・ファンクスとPWF世界タッグ王者チームであるスタン・ハンセン&テッド・デビアス組がノンタイトルで対戦。
デビアスはハンセンと組んだことで師匠であるファンクスを敵に回すことになりました。
試合はテリーとハンセンがリング下でやり合っている間にリング上ではドリーがデビアスをテキサス・クローバーホールドに捕らえました。しかし、場外でテリーをカウベルで殴り倒したハンセンがリングに入ってこれをカット。さらに2人がかりでドリーを痛めつけ、13分42秒、ハンセン&デビアス組の反則負けが宣せられています。
セミファイナルは鶴田&天龍の鶴龍コンビがタイガー・ジェット・シン&キラー・ブルックス組と対戦、鶴田がブルックスをコブラツイストに捕らえてギブアップを迫るも、コーナーにいたシンが入ってきて凶器で鶴田の喉元を一撃、助けに入った天龍、止めに入ったレフェリーにも凶器攻撃を加え、9分49秒、鶴田&天龍組の反則負勝ちに終わりました。
セミ前に組まれたのは長州力&谷津嘉章組vsマーティ・ジャネッティ&ティム・ホーナー組の一戦。こちらは4分27秒、長州がホーナーをリキラリアットからの体固めに決めてジャパン軍団がスッキリと勝っています。
この日より出場のザ・グレート・カブキはジャパンのベテラン、寺西勇とのシングルマッチが組まれましたが、寺西のセコンドにはキラー・カーンとアニマル浜口がついており、一緒にリング内に上がったまま降りようとせず、ゴングと同時に3人がかりでカブキに攻撃を加え、55秒、寺西の反則負けとなりました。
Kカーン、浜口、寺西はカブキを袋叩きにしてリングから去りましたが、リング上に1人ダウンして残されたカブキを全日本勢が助けに入って来ましたが、「助けに来るのが遅い」とばかり、天龍にアッパーカット、ハル薗田の顔面には毒霧を吹きかけて1人で退場しています。「カブキご乱心」….
全日本対国際血盟軍、馬場&石川敬士組とラッシャー木村&鶴見五郎組は石川が馬場に向けて鶴見を飛ばすと、馬場はエプロンから鶴見にカウンターの16文キック、8分58秒、石川が鶴見をエビ固めに丸め込んでカウント3。馬場&石川組が勝利を飾りました。
「孤高のヒットマン」阿修羅・原はこの日はかつて国際プロレスでコーチだった浜口とのシングルマッチ。連日、5分以内の秒殺勝利を続けていた原でしたが、手の内をよく知り尽くされている浜口相手だとそうはいかず、必殺のヒットマン・ラリアットを決めたものの浜口に場外戦に持ち込まれて9分59秒に両者リングアウトの引き分けに終わりました。
第2〜第5試合は全日本対ジャパンが4試合組まれ、大熊元司とKカーンのシングルマッチは9分53秒、「アルバトロス殺法」ダイビング・ダブルニードロップからの体固めでKカーンがタフな大熊を降しています。
マイティ井上&薗田&ターザン後藤組vs小林邦昭&保永昇男&新倉史裕組の6人タッグマッチは11分51秒、薗田が新倉をフライング・クロスアタックからの体固めに決めて全日本の勝利。
グレート小鹿&ロッキー羽田組は栗栖正伸&笹崎伸司組と対戦、8分39秒、長身を利した羽田のバックドロップが笹崎に決まり体固めで羽田が笹崎をフォール。百田義浩と仲野信市のシングルマッチは10分44秒、仲野の回転エビ固めを押し潰して上に乗った義浩が体固めで逆転勝ち。
第1試合の全日本対国際血盟軍、百田光雄と高杉正彦のシングルマッチは7分43秒、回転エビ固めで光雄の勝利。高杉はウルトラセブン時代と比べるとかなりの冷遇だと思います。
この日はミグエル・ペレス・ジュニアは試合は組まれませんでした。
ログインしてコメントを確認・投稿する