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2020年02月29日22:53

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ジャンボ鶴田怪物伝説(532)

85年の全日本プロレスは前年までと景色が一変しています。1月2、3、4日の後楽園ホール3連戦「激突!オールスター・ウォーズ」からスタート。

旗揚げ2年目の初めての正月となる73年1月から続いていた「新春ジャイアント・シリーズ」の看板を変えました。(74年は新春NWAシリーズ&新春NWAチャンピオン・シリーズ、75年は沖縄海洋博開催記念新春シリーズ、76〜84年までは連続して使用)長年の全日本プロレスのファンからは「ジャイアント」という馬場の名前を冠したシリーズ名でなくなることに違和感を覚える声もありましたが、ジャパンプロレスという新しい血を導入して馬場が日本プロレス界の「天下盗り」に出ようとする並々ならぬ決意を感じました。

参加外国人選手はタイガー・ジェット・シン、ダイナマイト・キッド、デービーボーイ・スミス、ジプシー・ジョー、ペーロ・アグアヨ、ブラソ・デ・オロ&ブラソ・デ・プラタがシリーズ全戦参加。開幕戦〜後半戦まで初来日のジャイアント・ヘイスタックが特別参加。

シリーズ終盤には待望の初来日となる「南部の帝王」ジェリー・ローラー、ジミー・バリアントが特別参加。

ジャパンプロレス勢が長州力、キラー・カーン、谷津嘉章、アニマル浜口、小林邦昭、寺西勇、永源遙、栗栖正伸、保永昇男、新倉史裕、仲野信市、笹崎伸司に中盤からマサ齋藤が特別参加。

国際血盟軍がラッシャー木村、鶴見五郎、剛竜馬、アポロ菅原。これに全日本プロレス勢を加えると総勢40選手以上がシリーズを通して1つの興行に参戦することになる訳です。

外国人メンバーはまるで新日本プロレスのような顔触れ。ちなみにこの中でちょうど1年前の84年1月の「新春黄金シリーズ」に参戦していた選手はキッド、スミス、Bフェイス、長州、谷津、浜口、小林邦、寺西、永源、栗栖、保永、新倉、R木村の13選手おり僅か1年で日本マット界の勢力分布図は大幅に変わってしまったと言えます。

「プロの興行集団」ジャパンプロレス営業部が入ったことで、例年1月の22日前後には終わっていたシリーズも2月5日、東京体育館までの6週間のシリーズが組まれ、82年のスタン・ハンセン登場以来のロングランシリーズとなりました。

会場も団体初の後楽園ホール3連戦(1月4日はジャパンプロレスへの売り興行)に始まり1月7日、大阪府立体育会館、2月1日には新日本プロレスの恒例行事だった札幌中島体育センターでの「雪まつり興行」を横取り。(この年新日本プロレスのこの時期の開催はなし)、2月5日、東京体育館と強気の興行日程。

新日本プロレスの「新春黄金シリーズ」は1月1日、後楽園ホールで開幕し、2月5日、愛知県体育館、シリーズ最終戦が2月6日、大阪府立体育会館。当初2月7日にこの年の大相撲初場所から使用開始された両国の新国技館のプロレスこけら落としの開催も一度はシリーズ日程に乗りましたが、見送られています。

前84年1月までは全日本プロレスと新日本プロレスのパワーバランスは4対6位で新日本有利でしたが、逆転してしまい7対3位で全日本が有利となりました。
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