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2020年02月21日22:40

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週プロ流智美あの日あの時予想2019年総括(43)

第109戦 10月30日発売号●【予想】坂口、南アフリカでジャン・ウィルキンスを破り世界スーパー・ヘビー級王座を獲得。(76年南アフリカ共和国ヨハネスブルク・ウェンブリー・スケートセンター)【正解】アジア・タッグ王座決定戦、猪木&吉村道明組vsバディ・オースチン&ミスター・アトミック。(69年日本プロレス岐阜市民センター)【参考】2013年10月30日発売号は馬場vs大木金太郎。(75年全日本プロレス蔵前国技館)

【解説】「あの日あの時」も流さんがこれ程長く連載を続けるとは思っていなかったのかも知れないですが、1回目はやはり「昭和の10月30日といえばやはりコレ」的な馬場vs大木という「鉄板」ネタを持って来ています。2巡目となると、やはりニュース性がそれより低いネタを持って来なくてはいけなくなり、コラムの選び方、書き方も変わってしまうのはやむを得ないところです。

76年後半の新日本プロレスは6月26日、日本武道館での猪木vsモハメド・アリ戦で背負った7億円とも9億円とも言える負債を返済する為に猪木は韓国、パキスタン遠征を行い外貨稼ぎをしますが、副社長である坂口征二も10月29日、福生市民体育館で開幕の「闘魂シリーズ第2弾」前半戦を欠場して南アフリカ共和国ヘ2週間のスケジュールで遠征を行いました。

73年4月、NET(テレビ朝日)の放送がついてすぐの「ビッグ・ファイト・シリーズ」に1度だけ新日本プロレスに参戦したジャン・ウィルキンスが現地ではトップでEWU認定の世界スーパー・ヘビー級王者。ペンデュラム・バックブリーカーの元祖として知られています。

カール・ゴッチを帯同して南アフリカ入りした坂口は初戦の10月30日、ヨハネスブルクのウェンブリー・スケートセンターでウィルキンスの世界スーパー・ヘビー級王座に挑戦。2−1で勝利を収めて王座を獲得。新日本プロレス入団以来、初のシングル王座を戴冠しています。当時の東京スポーツには3本目に「生まれて初めてドロップキックをやって勝った」と書いてありましたが、実際はコーナーを背にしてロープを掴み、突っ込んで来たウィルキンスを両足で蹴っただけでした。

11月6日には国際プロレスに参戦した「ドンカスターの岩男」アルバート・ウォールを2−1で破り初防衛に成功していますが、ツアー最終戦となる11月13日、ヨハネスブルク・ミルクーパーク・スタジアムでウイルキンスのリターンマッチを受け、慣れないラウンド制(10分4ラウンド3本勝負)で勝手が狂ったか、2−1で敗れ王座転落しています。

流れさんは今回「イジメに遭っていた1年目のワールドプロレスリング」というタイトルで書かれています。69年7月2日に放送開始したNETワールドプロレスリングは本連載(26)7月3日発売号分でも書きましたが、先発の日本テレビと日本プロレスの交わした約束で馬場、坂口の試合、ワールド・リーグ戦の公式戦は放送出来ないという制約の中でスタート。

猪木、大木金太郎、吉村道明が中心メンバーとなり、後は山本小鉄、ミツ・ヒライと言った中堅どころ。(星野勘太郎は放送開始直後はメキシコ遠征中)馬場の試合が放送出来ないということはインターナショナル、同タッグ選手権試合も無理ということで、シリーズ参加外国人選手のエース格も馬場との対戦が多かったところからワールドプロレスリングへの登場も限られていました。

民放と言っても昭和40年代は三強(日本テレビ、TBS、フジテレビ)一弱(NET)、一圏外(東京12チャンネル)と言われていた時代で、ネット局数、高視聴率番組の保有数、広告料収入で日本テレビとNETでは雲泥の差がありました。

NETのメインタイトルというと71年にUN王座が出来るまでは自局のエース、猪木が保持していたアジア・タッグ王座でこの69年10月30日には、岐阜市民センターで猪木&吉村組vsバディ・オースチン&ミスター・アトミック組のアジア・タッグ王座決定戦が行われています。Bオースチン、アトミック共一流には違いないですが力道山時代から日本に来ており既にピークを過ぎたロートル。

両チームは10月10日、山形県体育館で王者猪木&吉村組にBオースチン&アトミック組が挑戦。1本目は21分50秒に両チームリングアウト。2本目は3分38秒、吉村がアトミックを体固めに決めて猪木&吉村組が防衛に成功しましたが外国人チームが判定を不服としてクレームをつけコミッショナー裁定によりタイトル預かり。

10月30日、岐阜市民センターでの王座決定戦は1本目は14分52秒、Bオースチンが猪木を体固め、2本目は9分19秒、吉村がアトミックを片エビ固め。決勝の3本目は10分41秒、猪木がBオースチンをコブラツイストでギブアップさせて2−1で猪木&吉村組が王座返り咲きを果たしています。

ただ試合の詳細については流さんはほとんど書かれていません。

※対戦成績は109戦22勝87敗。
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